2016
箕面駅―いこいの丘―望海の丘―龍安寺―姫岩―地獄谷―こもれび展望台―政の茶屋跡―谷川谷―才ケ原谷―ホテル「風の杜」-箕面駅
台風12号接近だと言うのに9月3日の土曜日、利尻岳トレーニングに出掛けました。天気予報で確認すると、どうにかゴールまでは雨に遭わずに済みそうです。
箕面コースはjunkoちゃんにお任せしているため当日までミステリーコース。どこを歩くのか胸がワクワクする反面、「短いコースにしてよね」と祈るような気持で箕面駅に向かいました。
午前9時集合。メンバーはjunkoちゃん、一服劔さん、ジョン、姫の4人です。総監督のポッチー以外、利尻メンバー大阪組の勢ぞろいです。トレーニングの主たる目的は体力強化ではありますが、メンバーのコミュニケーションも大切になってきます。狭い車内で長時間過ごすのですから和気あいあいと走行したいものです。箕面駅午前9時出発しました。junkoちゃんがコースリーダーで張り切っています。張り切り過ぎて速度が少し早く、ジョンが「junkoちゃ~ん!待ってくれ~」と冗談なのか本気なのかわかりませんがお口の方が絶好調でコミュニケーション早くも全開です。いつも利用する滝道は通らず、駅を出るとすぐに左折、住宅街へと入っていきます。
「何処に行くの」「いいからいいから、任しといて」「任しちゃあいるけど、どこに向かってるの?」「ああ行って、こう行って、あそこを曲がってあそこに出るの」
「よけいに分からへんわ、まあ後をついて行くわ」…
 駅を出てから住宅街を抜けると「憩いの広場登山口」の案内板。いきなり急登が始まります。文句タラタラ言いながらついて行くと「憩いの広場」に到着。
小さなアップダウンだが、体が馴染まないままに歩くことの辛さ。次の目的地は「望海の丘」のようです。
 市街地から一歩入れば里山です  きれいな治山ダムがありました
 眼下に広がる箕面の街、遠くは大阪平野から生駒山、二上山、葛城山、金剛山まで見渡せます。ここは「望海の丘」大阪湾は画面の右側に望めます。
訳が分からぬまま一山二山ほど越えて、見たことのある場所に出たと思ったら、山神八大龍王さまの祠。しばらく歩くといつも通る箕面ノ滝への滝道でした。
滝道を歩き、姫岩から左に折れて「地獄谷」と書いた看板の方に進んでいきました。何故地獄谷なのかと一服劔さんの質問がありましたが「地獄の様につらいコース」だからではないでしょうか?。箕面の滝方面に行く人達は大勢いますが地獄谷コースはほとんど人がいません。前を歩くガイドが引率する5〜6人のパーティだけの様です。途中で休憩したり、追いつかれたりと前後になりながら、ほぼ同じコースを進んでいきました。地獄谷名の通りきつい階段が長く続きます。
「junkoちゃん・・・しんどいよぉ~、junkoちゃん休憩したいよぉ~」本日junkoちゃん大安売りなのかジョンが叫び続けていました。junkoちゃんはそんなジョンを無視して前に進みます。
箕面と言えどもこのコースは熟練者用ではないでしょうか。なかなか奥が深くトレーニングには最適です。途中で箕面名物の猿に出合いました。
(撮影成功したかな?…大失敗だあ・右上の写真 猫かもね⁉)
川沿いに沿って歩いていると絶好の東屋を見つけました。正午近くなので「おっ!ここで昼食かな」と期待をし、一服劔さん、ジョン、姫は東屋に入りかけたのですが、junkoちゃんは「こもれび展望台に良いテーブルがあるから、お昼はそこです。」と、どんどこ進みます。一服劔さんが「場所取りしてきます~」と山道を走り出しました。そうだっ!先ほどのパーティより先に到着しないと場所を占領されてしまいます。しかし・・・後の祭りの様子で一服劔さんが目の前にバツ印を掲げて知らせてくれました。先ほどのパーティが弁当を広げていました。雨ならば詰め込み座らせてもらうのですが「しゃあないなぁ政の茶屋跡まで行こう!」と言うことになりました。「ビ、ビ、ビジターセンター?!」お腹の虫は既に限界が来ているのかセミの声に負けないくらい鳴いています。junkoちゃんに続いて下り坂を降りて行くと車道が見えてきました。やっとの思いでビジターセンターのある場所まで降りてきました。政の茶屋跡に到着です。既に午後1時を廻っています。
 椅子、テーブルに出来る恰好の広場に陣取り、遅めの昼食タイムとしました。姫が温かい味噌汁をポットに入れて持ってきていましたので4人で仲良く食べました。
(同じ釜の飯じゃなくて同じ汁を吸う仲間?)昼食を終え、腹は満タンです。
 府道豊中亀岡線からガードレールを越え茶長阪川を渡って進んでいきます…歳考えやあああ
 栗のイガ…もう秋ですねえ  立木だってこんな折れ方するんや  折れた幹から小さな芽が出ています
さあ、ここからは滝道を通り、箕面駅に向けて下るのみと思っていました。ところがどっこいjunkoちゃんは滝とは反対の方向へ登って行くではありませんか!。「junkoちゃ~ん、これ以上登るのは嫌や~、腹いっぱいで動かれへ~ん!」とジョンが叫び続けています。junkoちゃんは足早に車道を横切り、ガードレールをまたぎ、川を渡り、更に登って行きます。川を渡るスリルを味わい、午後も楽しさ倍増となりました。
 杉木立の中を快適に歩いて行きます
「箕面を舐めたらあかんなぁ。六甲よりずっとハードやなぁ!」と、言いつつ歩いていると、才ケ原谷林道に出ました。車道ではありますが車両通行止めとなっており満腹感も手伝い、のんびりと歩いて行きました。この日の反省会は梅田の「バツテラ屋」と決めていたのですが全員が遅めの昼食で満腹感が漂い、バツテラがお腹に入りそうもありません。「ならば途中にあるホテル・風の杜に立ち寄りチョコパフェを食べよう。あわよくばホテルの送迎バスに乗せて貰えるかも知れない」と悪知恵が働きました。フロントで尋ねてみてバスには利用できないと言われればチョコパフェは諦めて歩いて下りることにしています。(あっつかましい?)フロント係に尋ねると「どうぞ、どうぞ」と言っていただきました。
ホテル・風の杜から箕面駅まで、歩けば1時間ほどかかります。チョコバフェは無かったのですがアイスクリームを食べながら送迎バスの発車までくつろぎました。クールダウンと美味しいアイスと高級感漂うホテルの空気を存分に味わいました。(アイス代金500円はバス代だと思えば安いなぁ。今度は風呂にも入ろう)15時10分発の送迎バスに乗せて貰い、急な坂道をアッと言う間の13分で箕面駅に到着です。石橋駅までみんな一緒の電車に乗りjunkoちゃんは宝塚方面へ、私達は梅田方面へと解散いたしました。次回はトレーニング最終回となります。最終回は一服劔さんの新しいテント張り指導も含まれております。
 
 ひめの感想
毎回、箕面を歩くと「奥深さ」に驚かされてしまいます。junkoちゃんの箕面コースに詳しいのには驚きと脱帽です。コミュニケーションはジョンの「junkoちゃんコール」で充分取れました。あとは本番で雨に遭わない事、強風に吹かれない事を祈るしかありません。百名山達成イベントに付き合って下さる。junkoちゃん、一服劔さん、宇都宮チームに心から感謝申し上げたいと思っています。
文:美智子姫