2016
「雨を覚悟のトレーニングでございます」…芦屋川の予定が有馬温泉にエスケープです
阪急・宝塚駅08:15 ⇒ えんぺいじ休憩所08:52~8:59 ⇒ 塩尾寺09:20-09:30 ⇒ 船坂分岐12:00 ⇒ ドライブウエイ合流13:07 ⇒ 一軒茶屋13:25-13:54 ⇒ 下りのあづま屋14:44 ⇒ 虫地獄 15:18 ゴール! 歩行歩数 35,000歩
前回と同じく降水確率60%~70%の予想ではありましたが登山中に雨に遭うこともあるのだから決行と言うことになりました。雨の中でも、歩きながらでも食べられるレーション(バナナ、とうもろこし、キューリ等)をリュックの雨蓋に入れ「雨も訓練のうちやっ!」と元気に集合場所の阪急・宝塚駅に行きました。改札口にメンバーのウッチー会長のご登場です。そして飛び入り参加のJunkoちゃんも「おはよう!雨降ってるのに~」と言いながらやってきました。出発時に大雨ならば行先を宝塚から中山寺コースに変更すべく、ジョンが道案内役を依頼したそうです。「ようこそ!雨の中を!」そんな挨拶を済ませ駅構内で雨具の装着をして出発することにしました。 
歌劇団の街、宝塚を出発でーす 
えんぺいじ休憩所に到着です 
潮泉山 『 塩尾寺 』 に到着しました
塩尾寺境内にて一休みです 
「炎天下より歩きやすいで〜」とか「本番で雨に遭わなければいいさ!」とか「雨が怖くて山登りできるか~」などと、やせ我慢とも取れる勢いで元気よく出発となりました。「六甲全山縦走大会」は体験したことはありませんが出迎え隊としてゴール場所に何度か行ったことがあり「見覚えのある風景やねぇ」と言いながら緩やかな坂道の宝塚の町並みを通過していきました。「六甲全山縦走大会」で参加者が喘ぎながらゴールへと帰ってくる逆コースなのです。塩尾寺(えんぺいじ)に向けてきつい坂道を登って行きました。「えんぺいじ休憩所」と書いた広場に到着したころには雨が止み、合羽を脱ぐことにしました。 空には雨雲が分厚くのっかっています。またすぐに降ってくる事はわかっていますが着たままだと暑さで参るため、こまめに脱いだり、着たりを練習のつもりで手早くすることにしました。「きっついなぁ」ちょっと坂道に恨み節を唱えながら、塩尾寺に到着です。ここで短い休憩を取り、いよいよ登山道に突入です。
生瀬への分岐の道標は立木に直接方角名が彫り込まれています。「生ゼ 」「ナマゼ「←なまぜ」「生ぜ」」と彫られた文字が確認できます。いつごろ彫られたかは定かではありませんが、現在では考えられないほどの所業です。
 大平山の電波塔監視路に到着  大谷乗越を通過です  
ドライブウエイとの合流点に到着 わーい 「ヤマボウシ」だい
逆コースはあまり歩かないため新鮮な感じがしました。小雨は降ってはいるものの大きな木がトンネルの代わりとなり雨を感じることはありませんでした。時折吹く風は汗をかいた体には、冷たくさえ感じました。登ったり下ったり車道を横断したり、車道を歩いたりと変化に富んだ道を歩いていると大粒の雨がポツリポツリと落ちてきました。「合羽を着よう!」大粒の雨はポツリポツリからザァザァに変わりタイミングよく合羽を着て良かったと胸をなでおろしました。誰ひとりとして歩いていなかったのですが途中で7人ぐらいの登山者と出合ました。須磨浦公園からスタートして途中のホテルで1泊して宝塚に向けて歩いているとの事でした。どちら方面から来たのか聞くのを忘れましたが2日間かけて「六甲全山縦走大会」のコースを歩いている感じでした。大平山、船越峠とそれぞれの看板を見つけたら休憩を取り、やっと一軒茶屋近くの車道にでました。
雨の中でも休憩 ドライブウエイのトンネル 一軒茶屋のあずまや
一軒茶屋の東屋で昼食タイム 魚屋道の東屋
 またこれが長い・・・トンネルをくぐり何度かカーブを曲がったのに、それでも一軒茶屋の建物は見えてきません。みんなヘロヘロ状態です。トップを歩いていたひめが「一軒茶屋見えました~!」「おおっ!」濡れた合羽を早く脱ぎたくてあづま屋に飛び込みましたが椅子は雨に濡れています。真ん中だけ辛うじて乾いた箇所がありました。みんなで車座に座り弁当を頬張りました。弁当と言っても雨体制のため「おにぎり」や「パン」です。するとビショ濡れの若者3人がやってきました。芦屋からやって来たらしいのですが合羽も持たず、スニーカーに軽装で、いつ低体温所になってもおかしくない様な恰好でした。外は雨足も強くなり風も吹き始めました。30分程休憩して様子を見ましたが向かい風となる七曲り・芦屋方面の予定を変更して追い風となる有馬へ下山することにしました。状況に合わせてコースを変更することも大切です。リーダーの判断に異存はなく・・・と言うか「有馬温泉の方がエエわぁ。お風呂入れるしね」が本音です。魚屋道は小川の様に水が流れて登山靴の置き場を探しながら転倒しない様に慎重に下って行きました。あづま屋の屋根が見えてきました。しばし休憩です。あづま屋の中には魚屋道のいわれが書いてありました。『魚屋道は江戸初期から灘と有馬を結ぶ東六甲最古の交通路と考えられる歴史ある道です。 明治以後はこの六甲越の道を魚屋道と呼ばれるようになりました。 その由来は、この道を通って運ばれる新鮮な魚介類が、有馬温泉にやって来る湯客に喜ばれたからだそうです 』あづま屋を過ぎ九十九折の道を下って行くとゴールの虫地獄ゴールです。ゴール記念の写真を撮りこの日は「有馬温泉・金の湯」に入りました。雨模様で登山者が居ないのかガラ空きでした。
魚屋道を下ります 合羽無しと傘の若者3名
虫地獄でーす…無事に下山しましたー。…無事に歩けた嬉しさに…思わずポーズ
有馬温泉「金の湯」でひとっ風呂浴びます あーあーさっぱりしました ショットバーでちょっと一杯
ビールでかんぱーい では「さらばじゃ」
「ぬるめ42度」「あつめ44度」もうちょっとぬるいお湯か露天風呂があれば最高なんだけどなぁ。Junkoちゃんが「ひめは、お風呂嫌いなの?」と聞くので熱くて長湯出来ないことを告げ、先に出て涼んでいました。サッパリとして気持ちよかったです。「さっぱりした後に濡れたリュック担ぎたくないね」と言いながら金の湯の目の前にあるカフェに入り反省会のビールで乾杯!1皿600円のウインナーセットが美味しかったのでお替わりしちゃいました。ウッチー会長は神戸電鉄方面へ、私達は宝塚行きのバスにと固い握手で別れの挨拶を済ませ各自、家路へと急ぎました。帰宅したらなんと午後7時を廻っておりました。宝塚⇒塩尾寺⇒大谷乗越⇒大平山⇒船越峠⇒一軒茶屋のコースは長いわぁ・・・・・・。
 「夏トレ・LESSON-3で感じた事」
 今回は雨に遭ってしまいました。降ったり止んだりする度に合羽を着たり脱いだりと繰り返しました。面倒くさがり着たままにしていると暑さで参ってしまいます。天気の変わり具合に合わせて素早く判断しなければなりません。宿泊を伴う本番では雨に濡れた衣類を、いかに早く乾かせるかが課題となります。速乾性の素材を上手に選びたいものです。手袋はどんな高価な手袋でも濡れてしまいます。飯豊山の山小屋のおじさまに教えて貰った手袋を始めて試しに使用しました。優れものです。寒さに強く、雨に濡れない、それでいて安価なのです。登山用品店ではなくコーナンなどの工事用品取扱店に在庫しています。ぜひ一双!
 姫の感想
合羽の手入れは、洗剤は使わずに、お風呂の残り湯に浸けて汗と汚れを取り除きます。水気が切れたら陰干しして防水スプレーを吹き付けておきます。乾くと、たたまないでクローゼットにハンガー掛けしておき使用する直前に収納する方が長持ちします。
レーションは雨蓋に入れておき、短い休憩でもサッと出せるように工夫したいと思います。
文:美智子姫