2015
姪っ子のリエ…初めてのロッククライミング体験
「エベレスト3D」の映画を鑑賞した姪が「山登り」したいと言い出しました。いままで山登りなどしたことの無い主婦が唐突に言いだしたのです。一服劔さんがしばらく山行を休止していましたので「復習がてらにいかが?」と誘い、日程も合ったことで29日土曜日に芦屋川集合となりました。姪の名はリエ。
リエにはどんなところに行くのか話していません。登山靴もどきの硬い靴があれば履いて来るようにだけ伝えました。登山道を歩くだけならば私達と出掛けなくても家族や友達と行けばいいのです。
エベレストとまでは行きませんが普段味わえない特別コースを
案内してこそ「おばちゃん株」が上昇すると考えました(笑)この日のコースは芦屋地獄谷からA懸岩でクライミング体験をし、B懸尾根からピラーロックを通過して高座谷に降りる予定を立てました。

JR海老江駅で電車に乗り込むと忍ケ丘から乗車したリエと合流し阪急芦屋川駅広場で一服劔さんと合流です。
初対面の挨拶を交わし滝の茶屋まで歩いてきました。天気もよく11月だと言うのに汗が滲むほど暑く感じます。 「あっ!エエ匂いしてるわ〜」姪のリエが茶店からおでんの匂いに誘われて鼻をクンクンし始めました。(これからやって来るであろう苦難の道をまだ知りません)
お地蔵さまに手を合わせ、ロックガーデンと地獄谷の分岐にきました。「え〜っこんなとこ降りるの?」もうビビっている様子です。
アイゼントレーニングの10人ぐらいのグループが準備をしていました。私達もハーネスを付けヘルメットを装着し、ロープを出しました。

初めての地獄谷通過時は必ず安全確保のロープを掛けるのが私達のお約束ごとです。回数は少ないのですが3年目の一服劔さんはフリーで進んで行きます。当然彼も最初はロープで確保されていました。姫とリエはアンザイレンで進みました。

若いというのか、おてんばというのか、はたまたハチキンというのか、スイスイと登っていきます。
先客にアイゼントレーニングの10人グループがいて少し渋滞を起こしていました。リエは登山初めてとは言え、なかなかお転婆で怯むことも無く前進してきます。
雪山トレーニングのパーティ ロープは登った分だけザックから出ていきます
一服剱さん おてんば リベ JON
初心者にしては難しいところを登らせました…ためらうことなく登っていきます 

いつも休憩する通称「サメ岩」まで来ると10人グループが休憩をしており私達は休憩せずに先に行かせて貰うことにしました。と言うのも姫に言わせると
「あのグループきっとA懸岩でクライミングするはずやで、先に行きロープを張らんと練習出来へんで〜!」
10人でA懸岩を使用すれば私達のロープの張る場所はありません。予想は大当たり!

小さな滝ですがロープを手繰るのが間に合わないくらい早く登っていきます…
ロープがたるんでいるときは待機するように言ってあるやろ…ロープが緩んでいるとそれだけ滑落距離が長くなるのです

彼らは私達のロープを見て左側の壁にピンをうちアイゼントレーニングを始めました。この日はギャラリーも多く一服劔さんが登攀下降を終えた時には大きな拍手が沸き起こりました。クライミング初めてのリエも怖がることなく難なく登攀下降を成し遂げました。叔母の言葉です「あんた、ほんまに初めてか?」

リベの登攀・下降の様子です
一服剱さんの登攀・下降の様子です

A懸岩で道迷いしたと言うソロの女性が来ました。「風吹岩に行くのはどっちですか?」と私に尋ねられました。A懸岩で道迷いすると言うことはあまりこのあたりの地形に詳しくないと判断し第一鉄塔めがけて急登し登山道に出ると看板もあるので 軌道修正しやいよと教えてましたが、野次馬が「そんなんせんでも、ここをまっすぐ行ったらいいよっ!」と、ししゃり出ました。
ピラーロック通過は結構道が入り組んでいて迷うのに……と思いましたが女性は声のでっかい野次馬の言う通り、まっすぐ進んで行かれました。 スムーズに風吹岩に到着したのでしょうか。

左から二人目はここで出会ったコーサカさん…一度体験していただきました…かなりの身体能力をお持ちのようでした
正しく学んで、安全にクライミングをお楽しみください
クライミング終了後はB懸垂尾根からピラーロックを通過、見たことの無いテキサスの様な風景にリベは興奮して雄叫びをあげるほどでした。 
下り道は混雑する中央稜を避けて高座谷を下りました。リエは一服劔さんのツーストックの片方を借りてストックの有難さも体験ししました。

「めっちゃ楽しかった!来て良かった!」そう言われた時ホッとしました。
「反省会と言う名の祝杯」勿論梅田に出で姫御用達のバッテラの美味しい店で乾杯をして……「明日もどこかへ行こう」と言うことになりもうひとりの姪も誘いトンネルウオークに出かけることになりました。 目覚めたな……山の入口に入ったかな?

【アイゼントレのグループについて】

アイゼン・ピッケルトレーニングの10人グループ。
冬山の八ヶ岳を目指しての訓練だそうです。全体にはヘルメットをかぶっていましたがメンバー中にはヘルメット無しの人も混じっていました。
私達は「アイゼン、ピッケル、ヘルメットは三種の神器だ」と教え込まれています。その瞬間このグループのグレードを垣間見ました。滝の上からリーダーらしき人が下から登ってくる人達の様子を見ていました。「自己ビレイも取らずに危ないっ!」そう心の中で叫びました。
登って来る人に手助けしようにも自分が巻き込まれる危険性が充分にある場所に立っていました。
ガリッガリッとアイゼンの音を立てて
時々ズルッ!ガリッ!と何度も失敗して渋滞を起こしています。
A懸岩では、ランニングビレイ無しで支点作りに登って行かれました。よほど腕に自信があるのでしょう。
下で見ている
他のメンバーたちは井戸端会議に夢中でした。山行予定の八ヶ岳への話で盛り上がっていて先輩の登る様子を誰一人見ていなかったのは驚きです。
また先輩たちも「見とけよ!参考にしろよ!静かにしろ!」と言うアドバイスもなく全く自由でした。
横で登攀下降を繰り返す私達の声もかき消されるほどでした。ゲレンデ上の支点にいる師匠から下のビレイヤーに指示が飛ぶのですが聞き返さないと違えてしまいそうです。お願いだからゲレンデでは井戸端会議しないで下さい!

登攀下降を繰り返し練習を終えたので「終了しましたのでどうぞ」と声を掛けてゲレンデを譲りました。
「そうでっか」とすぐさまロープを張りに登り始めました。私達はまだロープ回収の作業中だと言うのに・・・・
師匠が見かねて「危ないからこっちへ来いっ!」と声を荒げました。私達に声を荒げたのではなく非常識グループに
ムカついているのが手に取るようにわかりました。

ロープ毎、抱えて安全な場所に移動しましたがもう少しで師匠の堪忍袋の緒が爆発しそうでした。クワバラ・クワバラ