●4月7日(月)
中山最高峰を行く 「コバノミツバツツジのトンネル綺麗かったよ」
穀雨(穀物に恵みの"春の雨"が降る時。農業においては種まきをするのにいい時期)を迎え山々は
新緑の候に季節の移ろいを感じる頃となりました。梅が咲き、モクレン・こぶしと一緒にサクラが舞い散り春の花としては最後のツツジの季節となりました。
そんな20日の日曜日、コバノミツバツツジ満開で有名な中山の峰へ出かけました。
リュックは限りなく軽くし、トレーニング抜きのハイキングモードで楽しむことにしました。
計画段階では21日の月曜日の予定でしたが天候が悪そうなので、あえて人混み覚悟の日曜日に実行しました。
うかうかしているとツツジが散ってしまうため混雑だの何だのとわがまま言ってる場合ではありません。日曜日の山行は久しぶりです。午後から雨に遭う確率は高そうです。「下山するまで降らないで欲しいなぁ」そんな思いで鉛色の空を見上げます。
雨もまた自然だと言いますが降らない方が景色を楽しむことができます。
今年の山行はサクラやツツジ等の花の時期を逃さず山登りを楽しめていい感じです。外は春が過ぎて初夏の気分です。 
 08:45  JR福知山線・中山寺駅
09:15  阪急・山本駅
09:35   最明寺滝
09:55  岩場下峠
11:15  ケヤキヒルズゴルフ場展望岩
11:55  中山最高峰
12:40  夫婦岩
13:10  中山寺
13:17  阪急・中山観音駅
13:30  JR福知山線・中山寺駅
 
JR中山寺駅に降り立ち30分ほど街中を歩いて阪急・山本駅方面から最明寺川を通るコースを行くことにしました。
日曜日だと言うのに登山者がいません。「少し速いぞっ!」後ろから声がかかりハッとして何度もスピード調整をしました。
今日は、ことのほか荷物が軽いため膝の負担も少なく、つい速度がでてしまいます。ノロマなカメ走行の私たちにとって珍しい現象です。

私たちにしてはとても珍しいことですが先を歩く人を追い抜く場面が何度もあり、追い抜いたからには追いつかれてはなるものかと、またまた足早になってしまいます。「荷物が軽いとこんなに楽なんやね」「そうやなぁ膝の負担もないし快適やなぁ」
そんな会話をしながら最明寺の滝を眺めてからいよいよ中山最高峰へ向けてスタートです。
JR中山駅から阪急山本駅を経て岩場の前までかなり歩いて来ましたので休憩を取り水分補給を済ませました。
岩場を目の前にして「手を使わずに登ること!」と言われましたが三点確保が基本のため丁重にお断りしました(キャハハてを使わないと登れないよぉ)
コバノミツツジで有名だけのことあって山のあちこちにツツジが美しい花をつけていました。旬を過ぎて枯れかけのツツジもありましたが高度を上げるごとにまだまだ見ごたえはありました。岩場登りを楽しみながら展望のよいところに出てきました。霞んではいますが中山寺周辺の町並みがマッチ箱の様に見えます。
霞んでいなければ六甲山系、明石大橋も見えるはずですが今日は残念ながら見ることはできませんでした。
岩場を登り終えるとツツジのトンネルです。ウグイスがホーホケキョと美しい声で奏でていました。さわやかな新緑の香りも存分に楽しみました。
岩場から満願寺、雲雀ヶ丘花屋敷方面を望む
尾根道に入り、展望のよい大きな岩場で休憩を取り、昼食用のおにぎりも食べちゃいました。
吹く風はさわやかで、山全体が香水の様で、照らず、降らずの最高の登山日和です。
20人ばかりの団体登山者が通過するのを待って出発です。静かに花を愛でながら歩きたいので団体の方達から距離を置いて歩いているとアラフォーの女性が「あのぉ大峰山はどちらですか?」と手にスマフォを持ちながら道迷いの様子です。
「中山最高峰からこの道ではない方向ですよ」と言うと礼を述べて引き返していかれました。
ケヤキヒルズカントリーを見下ろす展望岩にて
頂上に到着です。ものすごい人数で弁当を食べており、座る場所がありません。幸いなことに私たちは頂上直下で昼食を早めに済ませていたので「デンの記撮影会」をして、わずか1分間の滞在時間で中山寺方面に下山することにしました。
このころになると少し雲行くも怪しくなってきました。登りで速度がでたのですから下りでは更にスピードアップし荷物が軽いということがこんなにも速度を上げて歩けるのだということを身をもって体験しました。
 途中にある夫婦岩の見学などもして1時間で中山寺まで戻ってこれました。最高峰から中山寺への道に咲いているツツジは
背丈が高く花が咲いてはいましたが「ツツジのトンネル」のイメージがありません。お勧めコースは阪急・山本駅から最高峰に向かうコースの方が綺麗だと思います。岩場の下りも雨の跡などでは滑りやすいかと思います。
中山寺の境内に咲く石楠花
 ゴールの中山寺はお宮参りの人たちが多く、さすがに安産の神様だけのことはあります。
「あの人はパパかな?」
すると後ろからもうひと回り若いパパが歩いていたりします。
この頃の爺さまは若いので見間違えてしまいます。
大安のこの日は我が子の成長を願う幸せそうな家族連れがゾロゾロとお詣りにきていました。
  ♪♪
通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細道じゃ
中山さまの 細道じゃ
ちっと通して くだしゃんせ
ツツジを見るなら 通りゃんせ
行きは山本 帰りは中山
ツツジ見ながら 通りゃんせ 通りゃんせ
 ちょこっと感想
(ひめの感想)
ハイキングモードだと舐めていたわけではありませんがストックを忘れての山行となりました。
やはりストックは無くてはならない道具だと痛感しました。荷物が軽ければ快適に速度が出ることもわかりました。
「登山」と「ハイキング」と、それぞれに荷物などの使い分けをしながら山を楽しむと疲れの軽減にもなると思いました。

(JONの感想)
山歩きが2週間あいたら不安になります。今日は16kmのコースですが装備が軽かったためルンルン山行でした。これからは軽い荷物で山歩きをしようっと。おいらも20kgのザックをかおうかなあっと。
そう言うものの、ツエルトもなければロープも入ってない装備ではちょっぴり不安です。
写真と文:美智子姫