●サブタイトル「登山のベテランはゆっくり歩いて足音を立てない」だってさ・・・静加重、静移動ってか
2012年の初登りは干支にちなんで「竜王山」と決めました。青春18切符を使い、まるで旅行にでも行く気分で約2時間の電車の旅をして「和気アルプス」を楽しんできました。今年は辰年だから「辰・竜・龍」のつく山を探して行こう!初登りにふさわしい竜王山を見つけ岡山県和気駅に降り立ちました。お天気もよく、のどかで、うららかな日和で気分は爽快です。登山歴「50年」と言うオリオンさんのお友達も初参加です。リュックも使いこなされており、にわか登山者でないことが伺われました。

和気駅前交番に登山届を提出するも、けげんそうな顔をされました。このあたりの山に登る人は登山届の習慣がないのでしょうか?

和気アルプスとは岡山県和気郡和気町にある和気富士〜神ノ上山(こうのうえやま)山系のことです。
駅前の富士見橋からは低山(172.8b)ではありますが「和気富士」がきれいに見えます。登山口を少し登ったところで私だけ辛抱しきれずに衣類調整をし最初の休憩地点で全員が衣類調整をすることになりました。和気の街並みが眼下によく見えることから集合写真を撮りました。

さて行こうかと言う時に姫が「ポシェットを落としたわ〜先に行ってて」今日に限ってアンカーでしたので誰も落し物に気が付かずリュックを置き登山口近くで衣類調整をした場所まで駆け足で下りました。後続の登山者の「ええバックが落ちてるわ〜」の声に「それ!私のんです!」体はまだポシェットに行きついていませんでしたが声だけは先に届いていたと思います。みんなに追いつくために駆け足で登山道を駆け上り時間差のないままに追いついたのですが一日中この駆け足の後遺症を引きづることとなったのです。
タイムスケジュール
08:00  大阪駅発
10:09  和気駅着
10:42  登山口
11:06  和気富士山頂
11:32  観音山
12:00  穂高山
12:30
13:40  神ノ上山
14:00
14:50  涸沢峰
15:10  竜王山
16:10  題目岩
16:15  和気駅
和気アルプスは松茸山のために9月1日から11月30日の間は入山禁止となっています。つつじのころが最高の山の様です。登山道のあちらこちらに掛けている標識は小さなイノシシの形をしていて、あるにはあるのですが、どれもこれも消えて読めません。個人の山で善意で登らせてもらっているのですから仕方はないにしても読めない看板は無いに等しいですね。和気富士から観音山への道すがらブルーシートをかけた松明が保管されていました。毎年8月16日午後8時、京都の大文字の送り火と同時に、和気町の観音山に点火される「和」の火文字。それは「和気町」の「和」の字を表すとともに、「大文字」の火文字とあわせ「大和(やまと)」をも意味しています。
和文字の点火前には、会場の照明は屋台も含めてすべて消されます。夏の夜の闇の中、「和」の文字が少しずつ現れていく様は、厳かな儀式のようでもあり、にぎやかな会場もこのときばかりは静まり返ります。 和文字が完全に浮かび上がると、今度は千数百発の花火が和気の夜空に打ち上げられ、炎の祭典は最高潮に達します。青春18きっぷ使ってまたでかけますか?
メンバーの紹介写真 2時間の列車の旅 和気駅に到着 駅の待合室でミーティング
準備運動をして 和気富士を目指します 金剛川を渡る 登山口
和気富士に登る途中の岩場から吉井川をバックに
観音山の火床
長い尾根伝いを登りながら神ノ上山で昼食を予定していましたが午後2時近くになることから見晴らしの良い穂高山の岩場の上で和気の街並みや宗堂池や田園風景をおかずに弁当を広げました。
昼食後涸沢峰から右に折れて竜王山に向かう予定でしたが、リードが尾根をそのまま進んでしまいました。リードはすぐに気づいたとのことでしたが、そのまま神ノ上山方面に歩を進めてしました。
間違うような所ではなかったのですが、その原因は本人の中ではっきりしているそうです。
メンバーからも指摘は有ったのですが帰りに寄ろういう話になり神ノ上山(370.8b)を目指します。涸沢峰のてっぺんでおじさんが行く手をふさぐようにコンロに鍋をかけラーメンを作っていました。トップがこのおじさんを避けるように先を進んだんですが・・・なんと竜のつく山「竜王山」をスルーしてしまったのです。「ちょっと道が違いますよ」と言うことになり、とにかく「神ノ上山」の頂上を踏んでからコース修正を考えようということになりました。きっとラーメンおじさんが分岐を隠すように座っていたんだと言うことが判明しました。道標や分岐などで休憩するときは大きく登山道から外れて休憩をするのがわが倶楽部の鉄則です。よく道標にジャンバーなどをかけて休憩する人がいますが(三角点も腰掛にしないで!)今回の様に分岐をふさいでしまうと道迷いの原因にもなります。絶対にしてはいけないことなんだと痛感しました。
往路の道間違いはラーメンおじさんのせいだとかばってくれますが、あきらかにトップの責任です。どんなに批判をされても致し方ありません。山行中の約束事が守られていればたぶん大丈夫だったのではなかったかと思ったりもしています。
神ノ上山山頂にて
神ノ上山(370.8b)までは岩場も楽しめてかなりきつめの登りもあり
「標高で山を舐めたらいかんなぁ」というほどになかなかの山でした
「帰りは竜王山・子竜王に行き下山するルートに変更します」

そうなんです。辰年にちなんでの最初の竜王山をスルーするわけにはいかないのです。分岐を塞ぎラーメンを食べていたおじさんがいたところまで同じみちを引返し竜王山へと軌道修正しました(ラーメンおじさんまだいたら姫にお灸すえられるよ!)ラーメンおじさんはすでに姿を消し喧嘩となることはありませんでしたが私達が地図を確認するのが遅れたことが原因でしたので、まっエエか〜。皆さん、すぐ出るところに地図持ってて下さいね。おかしいときはそれぞれに「おかしいよ」って教えてくださいね。
その時は思いつきで発言せず根拠のある意見をお願いします。


←神ノ上山三角点にて
小竜王山を下る頃アラレが空を舞い始めました。雨と違い、メルヘンでしたが一瞬の間に消えました。あと少しで集落に出ると言う登山道には大きな立派なお墓が、しかも全部「大田原家」となっていました。集落の表札も大田原さんばかりです。オリオンさんが調べて下さったのですが備前和気郡大田原(岡山県和気町)を根拠とする土豪、浦上家の家臣栃木県にある大田原市とも関係がある[大田原藩(おおたわらはん)は、下野国に存在した藩。(栃木県)]1600年の関ヶ原の戦いで東軍として参戦し、戦後、徳川家康から5000石を加増され、1万2000石を領する大名となった。
以後、大田原氏は小藩ながら、大名として明治時代まで存続したのだそうです。
竜王山山頂にて
金剛川堤防を歩 題目岩 和気駅 相生行き列車
和気駅員にどうして大田原の名前が集中しているのかと尋ねると「ただ多いだけです」と答えていましたがそんなことはありません。りっぱな歴史があるではありませんか!午後4時15分スタート地点の和気駅にゴールをしました。再び駅前交番に行き、下山報告をしようとしましたがお巡りさんは不在でした。不在の場合はここに電話をせよと内線番号が明示されており電話をかけると、朝と同じ対応で「下山報告ってなに?」そんな声の対応で、のんびりした町なんだなと苦笑させられました。電車の待ち時間も短く、全員座席は確保で家路につくことができました。

それにしても「ジャンダルム」「八ッ峰」「穂高」「槍ケ峰」などの名前が付いており驚きました。
よほど北アルプスに憧れていたのでしょうか。
みんなの感想
●戸田さん
和気アルプスは来たことがなかったので今回参加できてよかったです。今後ともよろしく。
●靖ちゃん
初登りの和気アルプスは電車で2時間という、小旅行という気持ちで、北アルプスの知ってる山の名前が次々に出てきて楽しかったです。竜のつく山にもいけてよかったです。とてもよかった
●junkoちゃん
和気アルプスはなかなかいい山でした。また今年もよろしくおねがいします。
●オリオンさん
和気アルプスはバラエティに富んでいてアルプスの名前もでて来て、楽しかったです。戸田さんも参加して頂きうれしかっです。
●ポチさん
和気アルプスは初めての山ですが、登り下りも何度となくあり、少ししんどかったですが、なかなか楽しい山でした。
●ベガさん
アルプスという愛称が付いているのでどんな山かとおもっていましたが、1日で廻れて、ひとつひとつがそんなに大きな山ではなかったのでミニチュア登山をたのしむことができました。新春のトライでしたが何とか歩けました。
●みマッチさん
お正月食べすぎたのか、体が重く今日は少し疲れましたが、最後まで楽しく歩けました。
●ひ め
和気アルプスと言えばクライミングに行き「ニッチモサッチモ」いかなくなったところでしたね。本人の記憶から消えていると思いますが、今となれば懐かしい思い出です。
●ジョン
今年はじめての登山、和気アルプス。1ケ月ぶりの登山で道を間違うやら、藪漕ぎするやらで前途多難です。まあ藪漕ぎは、後で舵を取られたのでハラタチ紛れに後方の指示するほうに突っ込みました。突っ込んだのは私一人ですが、まさにリーダー失格です。
今年も無事故でいきたいところですが、現在のような山行を続けていては、いずれ事故を起こすのが目に見えています。
やまたび倶楽部の発足時に学んだことを思い出してください。そして山でのルールを再確認してください。そして参加者各位がリーダーをできるようにしてください。ただただ、お願い。
0GPS記録&写真提供 鹿島秀元    美智子姫:記