Yamatabi-CLUB000
「夕日も星空も朝日もひとりじめ」
●第一日目 10月2日(日曜日)曇りのち晴れ
今朝は午前4時に起床し、孫の運動会の弁当を作り、応援のかわりにと近くに住む零くんの家に持参し「応援に行けなくてごめんね」と手作りの旗を忍ばせておきました。喜んでくれたかな?

「八ヶ岳に行こう!」と言っても・・八ヶ岳という名前の山はありません。「八ヶ岳連峰の赤岳に行こう!」が正解です。今回は参加人数は少ないものの、わが倶楽部の行事として、赤岳登山に出かけることにしました。
タイムスケジュール
08:30 大阪梅田 出発
14:25 茅野駅
15:30 茅野駅 発
16:07 美濃戸口
赤岳(あかだけ)は、長野県南佐久郡南牧村、諏訪郡原村、茅野市、山梨県北杜市にまたがる標高2,899mの山。八ヶ岳中信高原国定公園南部に位置し、八ヶ岳連峰の最高峰です。名前の由来は山肌が赤褐色であることに由来し、山頂は南峰と北峰に分かれており、南峰に一等三角点(我々はデンの記とも言う)と神社があります。北峰には赤岳頂上山荘があり今回のお宿です。
南峰とその南の権現岳との間はキレット(鞍部)となっていて、麓は冬はスキー客で、夏は避暑地として賑わうところですが今は季節外なのか麓も静かな感じがしました。勿論ここも日本百名山のため赤岳を目指す登山者は多いらしいです。八ヶ岳という名前の由来は他にもあり、たくさんの峰を持つという意味で「八」という数字を用いたという説と、山麓から見える赤岳、横岳、硫黄岳、阿弥陀岳、峰の松目(又は天狗岳)、権現岳、編笠山、西岳の八つのピークを総称したものという説もあります。
ここは俗に「小屋ヶ岳」などと言われるくらい山小屋の多い山域ですが、美濃戸口から山頂までは特に山小屋が多く、登山道沿いに美濃戸口に2軒、・美濃戸に3軒、ほかに赤岳鉱泉、行者小屋、赤岳天望荘、赤岳頂上山荘と頂上到着までに9軒の山小屋見ます、「小屋ヶ岳」のニックネームに、思わずうなづいてしまいます。その一方で、清里・野辺山側からの登山道には山小屋はなくいのです。また冬季にも営業している山小屋が多いのがこの山域の特徴と言われています。
大阪を午前8時30分に茅野行きのバスは出発し、車窓から眺める淀川は、おだやかな流れを保っています。空はどんよりと曇っていますが本日は移動日のために「雨が降ろうが、ヤリが降ろうが平気で〜す」と冗談を飛ばしながら旅のスタートとなりました。出発から10分ほどで新大阪駅に到着し1名の乗客を乗せて出発しました。千里の乗り場では乗客ゼロ。名神高速吹田入り口から茨木、高槻、大山崎でも停車するも乗客ゼロ。午前9時26分深草バス停で靖ちゃんとほかの乗客2名が乗り込みました。これで乗車終了、数えてみると、たったの16名で茅野まで行くことになります。
京都を過ぎて、しばらく走ると左前方に近江富士で名高い三上山が見えてきました。このころには薄日も差してきて明日の登山への期待が膨らみます。途中「多賀サービスエリア」で休憩を取り、トイレを利用すると清掃係りの女性が後輩らしき女性を大声で叱責しています。ののしりのようにも聞こえて利用者にとって不愉快でたまりません。あまりの驚きで一瞬、おしっこがとまるほどでした(笑).               阿智PAのカツラの木→
叱責されるにはそれなりの理由があるとは思いますが、公衆の面前で感情に任せて叱るべきではないと思います。男子トイレ付近にリーダー格の男性がいましたので、利用者が不愉快になるような指導は不快感を感じ、好ましくないことを忠告しておきました。外に出ると別のバスに乗車のおばちゃんが 「あんたはん、よう言うてくれはりましたなぁ」・・・そうか他の人も私と同じ思いだったんですね。(指導するときは利用客のいないところで、感情抜きでしなはれや〜)
茅野駅前行きバス ーーーーーーーーーー今回の参加メンバーーーーーーーーーーー
多賀を過ぎると無残な姿の禿山「伊吹山」が見えてきました。土砂採石のためとは言え、二次災害になりそうな日本百名山です。雪深いときや方向によっては雄姿を見せてくれるのですがバスから見る姿はあわれです。「いずれ訪れるからね」とそっと伊吹山にささやいておきました。

中央道に入り諏訪方面へとバスは走り続けます。朝はひんやりと寒く感じたのですが昼前になると暑くさえ感じ取れます。2回目の休憩場所は「阿智パーキングエリア」で、時間も12時を過ぎて空腹を感じたためサンドイッチ、おにぎりなどを買い、車中で昼食タイムとなりました。外の景色は左に宝剣岳、右に甲斐駒岳などが見え始めました。中央道に別れを告げ、長野道「岡谷」出口を出るとぼつぼつと下車をする人たちが出てきました。諏訪の街を過ぎると諏訪湖の湖面が太陽の光で反射してキラキラと輝いて見えます。定刻より少し遅れてしまいましたが茅野駅前終点です。
茅野駅前のビルから見た南八ヶ岳の山々…赤岳は阿弥陀岳に隠れていて判別できません
茅野到着後1時間の待ち合わせ時間があり、以前、夏沢鉱泉へスノーシューに来たときに利用した懐かしいターミナルで、写真を撮ったり、おやつを買いに店に入ったりと、それぞれに消え時間を潰しました。15時30分発の美濃戸口行きバスに揺られ、路面が悪いのか、車体が古いのかガタゴトと賑やかに揺れ、地方色豊かな車中を楽しむうちに30分ほどで終点に到着です。バスを降りると目の前に今夜の宿「八ヶ岳山荘」が見えていました。「え〜っこんなに近いの?全然歩かんでええやんか〜!」
本来は美濃戸口から2時間足らず登ると「美濃戸山荘」もあったのですが午後4時の到着から2時間も歩けば、あたりも暗くなることから無理をせずバス停にある「八ヶ岳山荘」を利用することにしました。
ここにはお風呂もあり、下山時に時間があれば入浴もできることから着替え一式を預けておける利点もあり、少々、贅沢な移動日ではありますがバス停前の八ヶ岳山荘と決めたのです。 
みんなには、テラスで待機してもらっている間にチェックインをすることにしました。「予約をしている者ですが」と告げると予約台帳を繰りながら頭をかしげます。何度も確認をするので予約をした電話番号を見せると「これは本社の電話ですね。少し調べてみます」とのことでした。しばらくすると「やはり八ヶ岳山荘ではご予約は頂いておりません。グループ経営の山頂付近の展望荘でご予約いただいているようです。こちらも今日は空室がありますのでお泊り頂けますが」「あっそうですか」って言うような姫ではありません。「予約をした際に、最終バスで来られるのですねと確認をされ、気を付けてお越し下さいと言ってもらいましたよ。よしんば私が展望荘と間違えて予約したとして最終バスで到着し5時間かけて展望荘まで行けると考えられますか!?私の間違いではありませんよ。」
テラスで待つ仲間たちに途中経過を報告し、やっと交渉が成立し、代金を支払い部屋へ案内されることとなりました。最近山小屋を利用する回数が多く、機転の効かないスタッフに閉口してしまいます。部屋に案内されましたが「空室があります」ではなく宿泊客は私たち以外に誰もいませんでしたよ。夕食は大きなエビフライ3匹と鳥鍋で、麓の小屋のため食材も豊富のようで大変おいしくいただきました。ひよっとしてエビフライ1匹は予約受付チョンボのお詫びかいな(そんなわけないよね)夕食後イメージトレーニングを含む打ち合わせをして、歩行順を決め、翌朝の朝食が午前6時からという事で予定通り午前6時30分には出発できるように確認をして、その後お風呂に入り午後8時には就寝した模様です。
ジョンが子猫に指を噛み切られる夢をみたとか・・・・(猫のタタリあり?まっさか〜)

この八ヶ岳山荘には、夜遅くに到着した登山者のために仮眠所が設けてあり、布団や毛布も用意されていました。入り口横に料金箱が置いてありお一人様2000円のようです。
明日のためのミーティング 夕食はお鍋とエビフライ 

美智子姫:記