Yamatabi-CLUB000
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「武奈ヶ岳は雪化粧の方が好き!」
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台風も過ぎ、比良縦走も残すはあと2回となりました。8月7日に氷ノ山登山を終えてから、わが倶楽部としての行事は夏の暑い間は、熱中症対策もあり活動を休止していました。今日は久々の例会です。集合時間が午前7時45分と、かなり早いですが出町柳から朽木行きのバスに乗車するのが一番早く登山口に取り付きが出来るのです。私達は午前6時にJR海老江駅に到着し北新地で下車、淀屋橋まで歩いて行きました。時間に余裕ありと思っていたのですが、発車直後の車内アナウンスを聞くと「終点出町柳到着 7時37分」との放送。なんと乗り継ぎでバス発車まで8分しかありません。えらいこっちや〜
タイムスケジュール
09:00 坊 村
11:35 御殿山
12:25 武奈ケ岳
13:00 昼食場所発
13:30 細川峠
13:55 釣瓶岳
14:30 イクワタ峠
15:08 笹 峠
15:30 地蔵峠
16:20 林道鵜川村井線合流
16:50 畑バス停
本日の集合場所は京阪電鉄出町柳駅の坊村行きのバス停でということにしています。電車を降り、バス停に走ると長蛇の列、とても1台に収まる人数ではありません。ほとんどの人がリュックを持っていますので、ほぼ行先は同じなんでしょう。先に到着のわが倶楽部の皆さんは列の前に陣取っており1台目に乗れそうです.。「下車は坊村でお願いします」と声をかけ私たちは後に続く臨時便に乗るしかないと思っていたら、臨時便を見つけた乗客達が、あわててバスから降りて臨時便に乗り換えていました。
その隙間を縫って、みんなの乗る1台目に同乗することができました。立ったままでしたが、出町柳バス停に遅くついたので我慢、我慢!
坊村到着 スタート前のミーティング 比良山荘の前を通って 明王堂の橋
明王堂の参道で
台風一過でやっと天気も安定したので、連休最後を楽しむ登山者が多いのかもしれません。ほとんどの乗客が坊村で下車、トイレを済ませ、ミーティングを済ませ、八ヶ岳連峰赤岳のトレーニングも兼ねていることを説明し、ほかの登山者たちに、どうせ途中で追い越されるのなら最後に出発しようと午前9時、ゆっくりとスタートしました。赤い橋のたもとで記念撮影を済ませました。雪化粧のない素顔の明王堂は、すごく立派で思わず深々と頭を下げて通り、杉木立の中の尾根道に取り付きます。
「いきなりの急な登りとなります。ゆっくり行きましょう」先頭を歩く姫の声に みんな「は〜い」と反応がありました。
御殿山の山頂でーす
雪山登山では何度も訪れておりましたが、無積雪時は初めて、なんとなんと九十九折の細い登山道は積雪時にアイゼンで掘り起こされたのか、ズタズタ状態で木の根がむき出しになっており、歩きづらいのなんのって、もう大変。・・・40分が経過したあたりで後ろから青息吐息が聞こえてきました。急なのぼりで無理もありません。「広い場所を見つけたら休憩にしますから、もう少し頑張ってください」と言い、前方を見ると、先に出発したグループが休憩をしていました。このグループを追い越して行ったとしても、またすぐ追い抜かれるだろうと判断し同じ場所の登山道を挟んで先行者は左側に私達は右に分かれて休憩を取ることにしました。行動食を頬張り、水分補給をすると、みんな元気回復です。
846のピークを右に見るとルートは雪道の尾根筋と別れて谷筋を登っていきます。谷、尾根、谷と数回繰り返し再び主尾根にでると御殿山はもうすぐです。息も絶え絶えの高齢の登山者が2名登っています。
御殿山(1097m)手前で青息吐息ちゃんに異変が起こり「頭痛がする」とのことでした。1000mで高山病でもあるまいし、炭水化物を口にすると元気になることから無理やり昼食を取らせました。「せめて御殿山まで行こう」と励まし、御殿山に着いたら「ワサビ峠は下り道だからガンバレ」
「武奈ヶ岳まできたのだからあとも行ける」
と励まし続けていたら声に張りが出てきて元気回復しました。その後は何事もなかったようにみんなと一緒に元気にゴールすることができました。(よかった、よかった)

初めて武奈ヶ岳にスノーシューに来たとき、御殿山に到着し、「ここが頂上ですか?」と聞くと遥か彼方の西南稜を指さして、「まだまだ此の下のわさび峠を通って、あの稜線の上まで登り返して行く」と聞いたときは肩の力が抜けたことが思い出されます。またある時はスノーシューで御殿山に到着し時間切れで引き返したこともありました。

濃霧の中の御殿山は気温が低く、風があったため、記念撮影をして休憩なしでワサビ峠へ向けて下っていきます。ワサビ峠を過ぎると西南稜の登りです。まもなく武奈ヶ岳と言う場所で朝のグループと出会いました。20人程いたでしょうか。下山だというのに強行に突っ込んできます。私たちは「足が遅い」と言うハンディを背負っているからか、すぐ道を譲るクセがあり下山者たちがわれ先に平気で突っ込んできます。岩場で下山者が戸惑っているのを見て「混雑してまだまだ降りられそうにないから、行かせてもらおう」と私たちも間を縫って先を急ぎました。基本的には「登り優先、下山者は譲る」です。
まあ例外もありますが山のルールとして、そう認識しています。それよりなにより20名ほどの登山者が列を成して岩場に突っ込んできてはいかんでしょう。そこに岩場があるのは登りの往路で分かっているのだからリーダーさんよろしくね。

武奈ケ岳(1214m)の山頂を踏むと、風が強く、寒くてたまりません。記念撮影用の三脚も風に飛ばされそうなため他の登山者にシャッターを押してもらうことにしました。きっと寒そうな顔をして写っているのでしょうね。
「ここでメシにするか?」と聞かれましたが風を避けて細川越えへの道を歩き凪の場所を探し午後1時前の遅い昼食となりました。
雨もパラついていますが合羽を着るほどではありません。
このあたりは比良の山らしくブナの木が多く、雪の重みで、さまざまな形をしていてシカに見えたり妖怪に見えたり楽しくてたまりません。
釣瓶岳(1098m)は、武奈ヶ岳から北に伸びる北稜尾根が一旦下って細川越、そこから登りなおしたら釣瓶岳のピークです。
ここでは男子、女子に分かれて記念撮影をしました。(男子・女子やて〜! ん?爺婆の間違いかいなぁ?)
釣瓶岳山頂で
地蔵峠で峠のいわれとなっているお地蔵様
イクワタ峠に差し掛かると看板が反対に向いており、もう少しで見落とすところでした。イクワタ峠北峰がよくわからず、みんなでコンパスと地図を出してGPSも活躍して、軌道修正をし本日の最後の地蔵山(798.9m)に向かいます。地蔵峠へ登る道に「コメカイ道」と言う道があるらしいです。これは、もちろん「米買い道」。棚田で名高い畑(高島市)へ越える道で、朽木の人々が米を買う生活道だった道です。帰り道は、このルートをたどって地蔵峠から下ってみましたが、そうとう荒れていました。すり鉢の底のような荒れた溝のような登山道を延々と1時間以上も下りました。
「スッテンころりん」のお土産付の人も多く、相当疲れているようです。
地蔵峠からの下りで、道幅の広そうなところで休憩を取り、最後まで気を抜かないように怪我をしないように歩こうと檄を飛ばし、急坂を下っていきます。
歩きつかれ緊張の糸が切れかけたころ、やっとアスファルトの林道が見えてきました。林道鵜川村井線です。

無事に林道に到着です。。
ここからさらに畑地区にある畑バス停まで30分は歩かなければなりません。
クールダウンを兼ねて自由に歩いてもらうことにしました。
日本棚田百選・畑の棚田 畑バス停に到着でーす
歩いている途中、ススキの穂や彼岸花を見つけ秋の気配を先取りしました。(へびも見つけたよ)
「バス停を見つけました」やっとゴールです。
集落の中で目にした「畑みそ」の看板やのぼり旗、でも売っている店先は終ぞ目にできませんでした。

バス停の中で着替えを済ませ、畑発、午後5時17分のバスに乗り、貸切状態で近江高島駅行きのシャトルバスに乗り、駅のホームについてミーティングも済ませ、わずかな待ち時間で、京都行の電車に乗り、山科駅で乗り換えて大阪へ戻ることができました。

おつかれさ〜ん。
みんなの感想

何故か理由はわかりませんが、立山・新穂高縦走よりもしんどかったです。
武奈ヶ岳は「雪が似合う」ことを実感しました。だって積雪があれば小さなアップダウンはならされ、路面の石は雪の下でゴツゴツしてないんですもの!。
アッコちゃん
充実したコースでした。少ししんどかっです。最終回に向けて頑張ります。
ベガさん
すごく長いコースで、しんどかったです。武奈ヶ岳は360度の展望だと聞いていたのですが、霧で何も見えませんでした。体力的にギリギリでした。良かったことは鹿の声が聞こえたことでした。甲高い声で、あの鹿はソプラノですね。棚田の空気もよくて観光気分も味わえてとてもよかったです。
実ちゃん
今日は尻餅をついて、4回もしくじりました。(笑)次回も頑張ります。
トラ吉衛門さん
早起きをしてきました。比良山の中で武奈ヶ岳の標高が一番高いと聞いていましたが、残念なことにガスがかかっていました。でもそれも良い思い出です。最後の縦走にむけて頑張ります。
ミマッチ
今日も頑張ってよく歩けたと思います。朝はしんどいのですが午後は元気復活です。
また元気で歩きたいと思います。
オリオンさん
今日は朝が少し早かったですけど、早く歩けて、なかなか良いコースでした。途中でチラっと雨が降りましたが大した雨にならずよかったです。右手方向に畑地区の集落が見えて、その向こうには前回歩いた岩砂利が見えて琵琶湖もチラっと見えてよかったです。
ポチさん
今日は途中で頭痛がして失速してご迷惑をかけました。でも赤岳を目前にしてゴールまで頑張れました。ありがとうございました。
JON
このルートは長いため、7時45分大阪発を止め、7時45分京都出町柳発に変更しました。そのせいで、皆さん早朝4時5時の起床だったと思います。起床時間が早いとその日のコンディションに支障をきたすのかも知れません。コンディション不調者続出。オイラも羽束山でおおいに反省しました。皆さん確実に体力は衰えています。それを各自自覚して年々増加傾向にある高齢者の山岳事故や緊急発症の無いように心がけてください。登山するために必要不可欠な装備があります、それを持つのが重いと言う心がけでの入山は危険です。今一度、携行品のチェックをお願いします。厳しいコースをやまたび倶楽部で行くのは難しくなりつつあるようですね。

文:美智子姫00000 写真/GPSデータ:鹿島秀元

参加された方は上記のMAPをよく読んで実際の地形を思い出しながら確認してください。
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