Yamatabi-CLUB000
降りもせず・晴れもせず・さりとて風もなく さすが京都盆地は蒸し暑い〜

大原の里10名山には@水井山 A大尾山 B瓢箪崩山 C金毘羅山 D翠黛山 E焼杉山 F天ヶ岳 Gナッチョ H皆子山 I峰床山があります。
今回はそのうちの金毘羅山と翠黛山に登ります。
本日のコースは京都トレイルで歩き回った頃が懐かしく思い出されるコースです。
私達が大阪ダイヤモンドトレイルを始めた頃は人気もまだ少なく、京都トレイル、高島トレイルと各地のトレイルに夢中になっていました。最近では大阪ダイヤモンドトレイルは行政が、ずいぶんと力を入れている様子で、ツアー会社も盛んに募集をかけているみたいです。
今日は京都北山、京都大原の名山とも言われている金比羅山・翠黛山を登山することとなりました。
走行距離は8q、約5時間の予定です。今回も親ガモは療養中で欠席です。

京都駅前集合の実ちゃんはすでに到着しており、トラ吉衛門さん夫婦は「はるか」で8時10分到着。
京都駅集合のメンバーが揃ったことから大原行きバス停に移動したところ8時15分発のバスが待ち受けていました。「1台早いけど、これに乗ろう!」と言うことになり、阪急組代表のオリオンさんにそのことをメールし、戸寺バス停で物産展で買い物をしながら待つ事にしました。(携帯は便利ですねぇ)

20分後に戸寺バス停で阪急組のメンバーと合流し、物産展の片隅を利用してミーティング。
前日のジョンからの「みんなの広場」の書き込みを見たかどうか確認しましたが、トラ吉衛門さん夫婦だけが反応ありのため再度ジョンメッセージを伝えることとなりました
(出発前日は変更もあるやも知れず必ずチェックよろしく!)
09:45 戸寺バス停出発
10:00 小松均美術館
10:20 江文峠
10:45 江文寺跡
10:55 金比羅新宮社
11:50 金比羅山
12:15 金比羅山 食後出発
13:00 翆黛山
13:35 百井道分岐
13:55 林道終点
14:15 寂光院
14:45 大原バス停
ジョンからのメッセージ 【 山行の前日みんなの広場に投稿がありました 】
戸寺名物「きな粉のおはぎ」
土産に欲しかったなあ
『明日は金比羅山です。…お気をつけていってらっしゃい。
おいらは今回も不参加です。皆さんはもう10年以上のキャリアがあるのですから、この10年間で覚えたことを思い出しながら基本に忠実に山行してください。
間隔は5m以上空けない。おしゃべりはほどほどに。ルートはきちんと判断する。地図はザックに入れるのではなく、見ながら歩いてください。コンパスもお忘れなく。トラ吉衛門さんや旦那のカー吉衛門さんのキャリアの浅い参加者の模範になるようにお願いします。 それと一人一点でいいですからお二人に何かを教えてあげてください。何を教えてあげたか感想文で発表してください。
よろしくお願いします。』
参加者全員がリーダーと心得てストレッチを済ませ力強い第一歩を踏み出しました。
今日のトップはポチ、セカンドはJunkoちゃんに頼みました。
物産館 「志 野」 なぜか「ぽん酢」の看板 阪急組みの到着 準備運動をして
戸寺バス停から江文峠までは京都トレイルの道標に従い、江文神社前の手前の道を通り「あっここでジョンさんが滑ったところや〜!」そうです。京都トレイルの時ジョンが物の見事にスライディングした場所です。
濡れた板を踏むことなく誰もスライディングすることなく江文峠への小さな川にかかる鉄の橋を渡りました。
「ねこちゃんが来ていたらヒャーッって言ってるよね」
そんな楽しい会話や笑い声に包まれて、川のせせらぎの音を聞き、マイナスイオンに暑さを忘れ足にやさしい木の葉道を歩いて行きます。
出発でーす エスカルゴ (?) 車道を越えて せせらぎを越えて
江文峠を目指して 岩稜帯の登山道 京都山岳連盟の清掃隊 Y懸尾根の頭へ
江文峠にて
出発して40分ほどで江文峠にさしかかりました。ここで記念撮影を兼ねて水分補給の休憩をとることにしました。もうベットリと汗ばみ、京都特有の盆地らしい湿気を含んだ空気です。
トラ吉衛門さん夫婦へのアドバイスも各自忘れず、登山靴の手入れ方法、ストックの使い方、快適な衣服の着方など話しているのが印象的でした。江文峠からは鳥居をくぐり、細い石段の道を登って行きます。
江文寺跡には見過ごしてしまいそうな小さな碑が立っており「人立たす かぎろひ 江文寺の跡」と書いてありました。
金比羅新宮社は山の中にもかかわらず、りっぱなたたずまいで参拝者のおばあちゃんが「トイレもあるよ」
と教えてくれました。トップはすでに進んでいましたが、わが倶楽部を代表してジョンの早期回復を祈り手を合わせておきました。
新宮社に回復祈願 江文寺跡 展望台にて
Y懸尾根の頭へ行けます 岩好きのみっちゃん 高い所好きのオリオンさん
オリオンさん&Junkoちゃん へっぴりくん チョッと痩せたカー吉衛門くん
久々参加のベガさん 山ガール…トラ吉衛門さん 実ちゃん
いつもニコニコ…やっちゃん Junkoちゃんやどー おろくのみまっち
「クライミングゲレンデ」の看板が立つ場所に到達したトップが「ひめ〜!どうしますか〜?」と大きな声が飛んできました。ジョンから「ゲレンデは危ないから、やめといた方がエエやろ」と言われていたのですが、事前の資料によると、大原を見下ろす展望はここしかないため「リュックを置いて身軽にして行きましょう!」と答えてみんなでロッククライミングのゲレンデに行くことにしました。資料にあった通り大原の集落は素晴らしい展望です。
「記念撮影をしよう」と不安定な岩場にもかかわらず三脚を立ててみんなの笑顔の1枚をシャッターにおさめました。
その帰り道トラ吉衛門さんがスズメバチに追っかけられたらしく(ハチも山ガールしか追っかけないんやね)六甲山の茶店の店主がハチに刺されて死亡した話をしながらハチの恐ろしさをチョッピリ体験したようです。
金毘羅山山頂の標識 「アメノミナカオヌシオカミ」 ハングル文字ではなく神代文字の一種
リュックを降ろしてゲレンデまで往復したことから背中の汗も引き、さわやかな気分を取り戻すことができました。
休憩の後に岩のゴツゴツした登山道を登り金比羅山の鳥居らしき場所に到着しました。ここで京都山岳連盟の人達と出会いました。みなさんが、大きなゴミ袋を手に持っており、今日は金比羅山の清掃日となっているそうです。
そう言えば小松均美術館近くの鳥居で大勢がミーティングしていたなぁ、あの人達なんやと確認することができました。
「もうすぐ三角点ですよ」そう声をかけて下さいました。「ごくろうさまです。ゴミを落とさないようにしますね」そう挨拶をして、三角点に向かいました。

途中にりっぱな碑があり「天之御中主之命」と書かれてあることをみんなに説明をし、同じ意味が刻まれた石碑が展望岩にあることを説明しました。なるほど途中にある展望岩にはハングルに似た文字が刻まれた、りっぱな石柱が立っていました。これはハングル文字ではなく神代文字の一種で阿比留文字といわれるものらしく「アメノミナカオヌシオカミ」と書かれてあるそうです。天気がよければここから南方向の展望は一級品で、大原の南から比叡山や比良の山並み。遠く洛中の市街地、生駒まで見渡せる場所に立っていました。
金毘羅山の山頂でデンの記 撮影会 金毘羅山の山頂
本日のミニ講座 蜂刺されの処置の仕方
昼食の後はトラ吉衛門さんがハチに追われたこともあり「ハチに刺された時の処置の仕方」のミニ講座をすることにしました。
ミマッチを患者に見立てて説明後、トラ吉衛門さんにも実際にダーリンが刺された場合を想定して実技をしてもらうことにしました。
昼食を終えて翆黛山に向かう登山道の真ん中で2人の男性がそれぞれが別々にコンロを広げ派手に昼食をしているところでした(道の真ん中で信じられないっ!)ここでもトラ吉衛門さん夫婦に「わが倶楽部では、あり得ない光景です」とワンポイントアドバイスを忘れませんでした。
見晴らしのまったく無い 翠黛山の山頂で 
翠黛山(577m)は展望もなく頂上に立った気分は味わえませんでしたが、それでも頂上の看板の前で記念撮影を楽しみました。丁度、3人のグループがいて「西宮明昭会」と名乗り750人の会員がいること、今日はその中の3人で行動し88才のおじいちゃんがいることを教えてくれましたので「88才に拍手〜!」と米寿のお祝いをしてさしあげました。ここから焼杉山を目指すそうです。

ここでハプニングが起こりました。「西宮明昭会」の人が「寂光院はこっちですよ」と指をさして教えてくれましたがGPSの矢印は焼杉山方向への道を指しています。みんなで地図を出してGPSの指す焼杉山に向けて歩くことにしました。地図をみれば百井道分岐までは焼杉山と同じ方向であることを全員で確認し百井道分岐で、またまた先ほどの「西宮明昭会」の人達と合流することになりました。ここからは下るばかりの道で、ゆっくり、膝を痛めないように途中で休憩をとりながら「林道に出たよ〜っ!」のトップの声にホッと一息がつける瞬間でした。
開かへんわ、どないしょう、出られへんわ、どないしょう開かん時は引いてみ、押してみ、それでも開かんときは開かんねん…アホや〜
今日も主な目標を見つけたらトップは声を出して後に伝えることを徹底していたため列が乱れることなく、同じ歩調で快適に寂光院に向かうことができました。林道を下る途中で山ガール2人と男性1名に出会い挨拶を交わし、イノシシ防止柵の金網の出口まで来たら、トップ軍団が何やら慌てています。
「どうしたの?」と追いついて聞くと「開かへんねん・・・どうしょう」みんなで別の出口を見つけたりしていました。
「いま3人が通ったんやから出られないわけがない!引いてもダメなら押して見な!」などと騒いでいると何と入り口は別の金網で施錠は寂光院側にかかっており山側からはなかなか見つけにくいシステムになっていました。一同・・・大爆笑の一コマでした。
参加者10名と背後霊1名 わっかるかなあ わっかんねーだろうなあ
花いらんかえ〜大腹女 (アレ?ちがうかえ〜)  どれが誰かわかりまっか〜
大原の里の花菖蒲 大原バス停 リーダーに下山報告
もうここからは「観光地」で大原女のくり抜きの看板を見つけ、みんなで顔を突っ込み記念撮影をしました。
寂光院は聖徳太子の開基、有名になったのは源平合戦で敗れた平氏ゆかりの建礼門院が主となってからでしょうか。
建礼門院の産んだ安徳天皇は壇ノ浦で入水して身罷ったというのが定説です。歴史に興味のある方はあとは詳しく調べてね。
寂光院の本堂は淀殿の命で片桐且元が慶長年間(1596−1615)再興したものであったが、平成12年(2000年)5月9日の放火で焼失した。この際、本尊の地蔵菩薩立像(重文)も焼損し、堂内にあった建礼門院と阿波内侍の張り子像(建礼門院の手紙や写経を使用して作ったものという)も焼けてしまった。現在の本堂は平成17年(2005年)6月再建された。同時に新しく作られた本尊や建礼門院と阿波内侍の像も安置されている。

京都府警捜査1課と下鴨署の特別捜査班が、周辺住民や民宿の宿泊客、寺の関係者らへの聞き込み調査を続けて不審者約160人を抽出するものの、具体的な犯人像や犯行目的を絞りきれず、未明の山中の火災だったこともあり、有力な情報を得られず、犯人未逮捕のまま2007年5月9日公訴時効を迎えるに至っている。

寂光院から大原の里まではクールダウンを兼ねながら京都の風景を楽しながら大原バス停にゴールをすることができました。
ジョンに「下山報告」をし15時発のバスを待つ間に本日の感想を聞き出町柳下車組、河原町組とそれぞれ帰路につきました。
親ガモ ジョンの一言
リーダー不在でもメンバー全員で力を合わせて山行するのは良いことです。地図を読み、方向をコンパスで確認し、確実に進んでいくことは何よりの勉強です。歩行順も崩すことなく守っていけばメンバーの不調をいち早く見つけることができますので守ってください。
あと2〜3回は参加できませんが各自勉強して今のうちに技術を向上しておいてください。そして来年の企画はできるようにしておいてください。
みんなの感想
今回はトラ吉衛門さん夫婦にワンポイントアドバイスと感想です。全員で「ハチに刺された時の処置の仕方」について復習しました。
●姫
(ワンポイント)登山靴の手入れ方法
みんなの協力が頼もしく無事ゴールできたことにホッとしています。読図も今更ではありますが細かくチェックできて道迷いしなくてホッ!
●実ちゃん
(ワンポイント)この歳で、みんなについて歩けていることを実践
しくじりなしに完歩できたことが、何よりうれしいです。
●ミマッチさん
(ワンポイント)ストックの使い方について
今日はバテバテでした。景色はよかったです。前に来たクライミングの山を想像してたけど、登山となると少し違う印象でした。
●オリオンさん
(ワンポイント)山の中でのウエアは、長袖シャツの方が虫さされや日焼けを防げる
大原の近くと言うことで、京都トレイルの戸寺からのコースで、その先の金比羅山は、それなりに近くて楽しい山でした。
●ポチ
(ワンポイント)トップを歩きながら、登りの速度、下りの速度を身体で覚えてもらえると幸いです。
クライミングで登った岩場を今日は別ルートから眺めらられてよかったです。
●靖ちゃん
(ワンポイント)標高を示す測量についてと「山と岳」の違い
今日のコースも、前回同様に、結構楽で、もっと暑いと思ってましたが、わりあい涼しくて、山の中は涼しくて良かったです。
●junkoちゃん
(ワンポイント)大原のバス停で、駆け込みアドバイスは「ストックの持ち方」
みんなで地図を見ながら進めて大変よかったと思います。
●ベガちゃん
(ワンポイント)ウオーミングアップとクールダウンの必要性について久しぶりに参加して、リーダーが病気と聞きびっくりしました。でもみんなで頑張りました。とっても良いコースで汗でボトボトになりました。大原女になって帰ります。
●トラ吉衛門ダーリン
久しぶりに参加し、色々教えてもらい参考にします。機会あればまた参加したい、「痩せたね」と言われたことがうれしかったです。
●トラ吉衛門さん
大原は観光では来たことがありますが、山は初めてで、観光とは違う楽しさがありました。
色々教えてもらい、ためになりました。これからもよろしく!


参加された方は上記のMAPをよく読んで実際の地形を思い出しながら確認してください。
文:美智子姫00000 写真/GPSデータ:鹿島秀元