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●第6日 (5月5日) 木曜日
 平治ノ宿〜転法輪岳〜倶利迦羅岳〜行仙岳〜行仙宿山小屋〜笠捨山〜葛川辻〜地蔵岳〜四阿宿跡
早朝3時30分。周囲のざわつきに目を覚ますと、昨夜遅がけに小屋入りした5名が出発準備をしていました。山での朝駆けは当然なことなので別に腹も立たないのですが、昨夜のうちに「明朝は4時に出発しますので…」の一言がほしいところです。暗がりの中でのストーブの音、ビニール袋のシャリシャリ音、いろいろな音を5人が出すのだからたまったものではありません。これも登山というところでしょうか。4時頃5人組は同室者に一言もかけることなく出発して行きました。
朝食を済ませ、夜明けを待って荷造りをはじめる。広島のタナッチョくんとも「リズムのちがう方たちでしたねえ」などと話を交わしました。
お互いに小屋の掃除をすることに賛同し、箒をかけていきます。私たちも気持ちよく小屋を使わせていただいたので、次に使われる方にも気持ちよく使っていただきたいのです。すがすがしい朝のひと時でした。 
▲平治ノ宿小屋での朝発ちのひととき
▲手を振って別れるタナッチョくん
タナッチョくんに撮影していただきました。そのうえアメちゃん二つ頂きました。私たちは行仙、笠捨山方面に彼は釈迦、八経ケ岳方面へとそれぞれの方角を目指します。

私たちは南下ルートに入り、転法輪岳、倶利伽羅岳、行仙岳とアップダウンを繰り返し、登ったかと思うと、きつ〜い下りを滑り落ちる様に降り、ストックがなければニッチもサッチも行かなかったなと思いつつ、山行を続けます。
 平治の宿・広島タナカです!
「大峯奥駈道」お疲れ様でした。
平治では、ひめ&JONさんお二人とご一緒出来た、巡り合わせを感謝しています。
あれから私は、JONさんが言われてた「大日岳」を登り「弥山」から、西へ下って「天川村」「洞川温泉」を経て、大阪・京都の美術館に寄り無事8日に、広島へ戻ってきました。充実した連休で、仕事もプライベートでも「活力」ミナギル感じです!
ハチキン姫サイト!また見に来ますので、ヨロシクお願いします。後日、「みんなの広場」に書き込みをいただきました。ありがとうございました。
▲転法輪岳
▲倶利迦羅岳 1,252m
 ▲倶利迦羅岳を過ぎると木立の間から行仙岳が見え隠れする
▲怒田ノ宿跡
 行仙岳 
▲行仙ノ宿が見えてきました ▲行仙宿行者堂 ▲佐田ノ辻に別れを告げて
山の中では相応しくないほどりっぱな建物が目の前に見えてきました。「行仙宿小屋が見えてきました〜」今夜の宿ではありませんが、覗いてみたくなるほどの大きな小屋です。中に係の叔父様達がいる様子で「こんにちわ」と声をかけると「休んでいきなさいや」とやさしく声をかけてくれました。
「もう少し早かったらコーヒーぐらいは有ったのにねえ」 休ませていただけるだけで充分でしたので、囲炉裏の側に掛けさせて頂きました。
吉野から歩いて来たこと、山上ケ岳が通れないので五番関から下って、柏木道を登り返したことなどを話すと
「ご苦労さんやねぇ。笠捨てはちょっときついが、ゆっくり歩いても3時間もいけば笠捨山に着くさ。今日は何処に泊まりなさる」 
「今日は地蔵岳を越えた辺りで泊まろうと思っています」
「ほほー。テントを持ってるのかねそれは心強い。地蔵は南奥駈で一番きついと言われるところやから、気をつけて行きなさいや」 とやさしく励ましてくれました。
囲炉裏の周りに大きなおむすびが人数分コロリと転んでいて、今から下山する叔父様達の行動食の様でした。のどから手がでるほどにご馳走に見えました。
▲行仙宿山小屋と管理人のみなさま
行仙宿山小屋のみなさんに別れを告げて笠捨山を目指します。笠捨山は2つも3つも奥の峰であり、歩けば逃げていくような感じです。叔父様達が言ったとおり笠捨山はきつくて、つらくて、昔の修行僧が、あまりのきつさに被っていた笠を投げ捨てたと言うほどの厳しい山でした。
途中でラーメンを炊いて昼食です。ひもじい生活のせいか、ラーメンを半分食べると「ゲップ」が出る始末です。
ここで白谷トンネル東口に車を置いて笠捨山を往復すると言う青年に追い越されます。
青年の情報によると名張の先生はすぐ後ろを歩いているようです。私たちは追い越されるのは時間の問題だろうと笠捨を目指しました。
おっしゃるとおり笠捨山には約3時間で到達しました。
▲笠捨山はまだまだです…先ずは腹ごしらえ 
 ▲ あれが笠捨山だあ…南奥駈でこれからが一番きついって…行仙小屋のおじさまがおっしゃってた
 ▲笠捨山だあ…
 大峰山脈南部、山村浦向(うらむかい)の西方にある笠捨山は、仙(せん)ヶ岳(たけ)、千種(ちくさ)ヶ岳(たけ)とも呼ばれる。行仙岳(ぎようせんだけ)の方から見る山容は、まさに菅笠のような山容で、ひときわ大きくそびえ立つ。 笠捨山の山頂は二峰からなる。大峰南部奥駈道の香精山の辺りから眺めると、双耳峰がはっきりと分かる。
 ▲笠捨山から下っていくと葛川辻です 
▲槍ヶ岳をすぎ ▲地蔵岳に入ります
 ▲地蔵岳
地蔵岳の悪場を終わりほっとしたとき「お助け水・水場10分の」看板を見つけました。あとはテント場を探すだけなのでタンクを持って下りることにしました。しかし20分ほど下り谷筋を3箇所確認しましたがいずれも涸れていました。残念!なんとか水は持ちこたえると判断して進みながらテント泊最適地を探します。当初の予定である塔ノ谷峠まで行きテントを張りたいのですがとても到着しそうにありません。「5時15分を目処にテン場を探そう」そう言いながら足が棒になるほどに歩き続けました。連日12時間も歩き続けているのです。もう限界です。
四阿宿跡にやっとテン場を見つけテントを張ります。今回3回目のテント泊です。粗食の夕食を済ませ、あとはゴールしたら何を食べたいか夢に見ることにしました。
▲四阿ノ宿跡です
第六日目 5月5日 木曜日・四阿宿跡 (テント泊)
ジョンの一言
大峰奥駈道を逆峰で下るとき笠捨て山の上り下りで体力を使った後に地蔵岳の悪場が出てきます。南奥駈の地蔵岳は一番きつかったかも知れないです。
今回は何事も無く通過できましたが、天候によっては厳しいコースになりそうです。通過されるときは充分にご注意ください。
 文:美智子姫  
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