箕面の森散策

12月5日、阪急箕面駅は登山を楽しむ団体が、あっちにもこっちにも固まりを作り、まだ来ぬ参加者を待っていました。突然私達の群れに「地図下さい」と寄ってきたオバサンがいて驚きました。「すみません間違えました」そう言いながら別の固まりの中に消えていきました。それほどに多い人出であったと言うことです。

参加者11名が時間通りに集合し、9時丁度には、簡単なストレッチを済ませ、箕面の滝までは、そぞろ歩きを楽しみました。いつも険しい山登りで緊張の連続なんですが、今日は箕面のお山と言うこともあって気分が軽やかです。
箕面の滝には、9時45分に到着し記念撮影を済ませました。今日のコースは滝から杉の茶屋方面に登り、五月山に向けて紅葉狩りを楽しみます。滝周辺の紅葉は、ものの見事に幕を降ろし、やがてやってくる冬景色へと準備が始まっているように見えました。
杉の茶屋手前でリーダーが「ちょっと休憩して!」うん?まだ休憩時間には早いのですが何かアクシデントかなと思っていたら、トラ吉衛門さんのリュックが片方に傾いていて気になるらしく、リュックの中味を全部出して調整を始めました。おまけにリーダーの中味も出して小袋にまとめた荷姿を説明しています。私達も休憩をしながら、遠巻きに復習も兼ねて見学をしました。
駐車場は満杯で順番待ちをしていましが、カーブで危険なためハザードランプをつけて待機するようガードマンが汗だくで説明していました。中にはドライバー同士の荒々しい喧嘩の声が山の中まで聞こえてきました。車道を少し歩き五月山に向けて快適に登っていきました。12月とは思えないポカポカ陽気で汗ばむぐらいでした。「わぁ〜!まだこのあたりは紅葉残ってるよ!」太陽に照らされ赤や黄色の色づいた木々を見つけた時は、得をした気分にさえなりました。休憩も普段よりも大目、長めに取り、昼食予定地の「ようらく台園地」の休憩舎には12時に到着です。何組かの先着もありましたが休憩舎の東屋に入らず芝生の日だまりの上で昼食を取ることにしました。
箕面名物のお猿ならば「毛づくろい」をしたい気分です。
トラ吉衛門さん夫妻 かをりちゃん、くろねこさん、ゴドちゃん
やっちゃん、じゅんちゃん、ななちゃん ジョン、姫、ぽち
昼食を取っているとポチが「お昼の歌を歌いたい」と言い出して、赤ペラではありましたが「もみじ」を輪唱し久々に心が弾みました。紅葉を見たら歌いたい、川の流れや、美しい山を見たら歌いたいと思うのは、心が癒されていいものです。地図の見方の勉強もしたり、なかなかまとまりのある例会でした。昼食場所を12時45分に出発し箕面ゴルフ倶楽部横を通り桜広場へと通じる道すがらも、美しい紅葉の群れを見ることができました。
桜広場では箕面名物の、お猿の群れとも出会えて、感動の一場面もありました。猿が言うには「箕面の、お山を舐めたらいかんぜよ。ここも立派な山岳地帯、いつも緊張して安全な登山をして下さい」と声をかけられた気分になり、うれしかったです。朝、通過した自転車置き場には14時22分、紅葉の天ぷらや、吊し柿のお店などの前は大勢の人たちが列を作っていました。冬を迎える頃には、ここも人通りが少なくなるのでしょうか。
箕面温泉のエレベーター前で解散式を済ませ、温泉に行くと言う、トラ吉衛門ご夫妻を見送り、箕面駅14時30分にゴールしました。ふと後ろを振り向くと温泉に行ったはずのトラ吉衛門さん夫妻の姿がありました。「どうしたの?」と聞くと「混雑してたので帰ってきました」と言うことで、みんな仲良く同じ電車に乗り、梅田で寄り道、道草をして、地下鉄、阪急、阪神とそれぞれの家路へと消えていきました。
文:美智子姫00000