ゆっくり ゆっくり らくらく登山

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「午後からは間違いなく雨」そんな天気予報を恨めしく横目で見ながら午前6時40分自宅を出ました。
今日はJR川西池田から少し歩いて川西能勢口駅へ移り、能勢電鉄に乗り換えて山下駅まで行きます。更に阪急バスの能勢の郷行きに乗り「行者口」で下車し剣尾山を目指します。バス乗客は私達9人と女性4人グループと男性2人のグループ。あとは地元の人が2〜3人、天候不良で登山を見合わした人たちも沢山いるのでしょうか。空席が目立ちます。出発前に運転手に「行者口までいくらですか?」と聞くと、ぶっきらぼうに「車内に運賃表があるからそれを見て!」何と不親切な〜。このバスに乗りリュックを背負った人たちは、ほとんどが行者口で降車するはず。教えるのがいやならバスの中に大きく「行者口590円」と書いとけ!と腹立たしくなりました。車内の運賃表も説明不足で理解出来ません。そのせいで降車の際には牛歩の様に時間がかかりました。これは後日、阪急バスに抗議文章を送ります。
能勢電鉄の山下駅は、その昔、棚田に田圃を借り田植え、稲刈りをした懐かしい場所です。
8時30分に集合し、48分発の能勢の里行バスに乗りました。イチローちゃんもトラ吉衛門さんもお目見えです。
下車は「行者口」ここら辺は、くろねこさんのホームグランドなのでトップをお願いすることにしました。秋の気配よろしく曼珠沙華が咲いて、ススキも風になびいています。稲刈りが済んだところもあり、何度も利用したことのある途中の道の駅では「栗まつり」が開催されており、大型バスまで入っており、長蛇の駐車待ちの車に驚きました。
行者口から入ります 彼岸花も綺麗 準備運動をして
玉泉寺門前で記念撮影
玉泉寺を過ぎ 登山口に到着 丸太の階段を登ります
剣尾山登山口からは、杉の木立が延々と続き、心が癒されます。摂津大峰と呼ばれる行者山(469b)は大きな岩が点在し、菩薩像などが彫られていたり、お堂があったりで行場であることがよくわかります。剣尾山までは明るい木立のなかの広い登山道で気持良く歩き、炭焼き釜跡、六地蔵、月峯寺跡を過ぎると最後に急な登りが少しあり、登りきると六地蔵です。ここから少し歩くと剣尾山(けんぴさん784b)頂上です。
大日岩 この岩には大日如来が彫られています 本堂に上がります
弥勒岩 蟻の戸渡り 行者山の頂を左に見ながら剣尾玉へ
六地蔵様にお参りして
井戸のあと 栗だよ 剣尾山をあとに
国界標識
横尾山山頂にて…デンの記 記念撮影
能勢の郷を目指して下っていきます
頂上には、11時30分に到着しました。剣尾山は大阪府豊能郡能勢町に位置し、北摂山群の主要な山であり、近畿100名山のひとつ、大阪50山のひとつです。頂上に到着すると、空もあやしい雲行きになってきたことから早めの昼食をとることになりました。頂上の大きな岩をテーブルにして弁当を広げましたが風が吹く度に「さぶ〜っ」と、今までの汗が、一気に寒さを誘い、長袖シャツを着たり、ジャンバーを羽織ったり、頂上の岩場から、あわてて降りて風を避ける人もいました。あまりに寒いので12時にはもう出発しようと言うことになり、横尾山(784.9b)へゆっくり登って行くと花崗岩が点在する広場になっていて、天気がよければ展望も良さそうですが今日は残念ながら霞がかかっていました。途中で生まれたばかりのかわいい「シマヘビ」に出会い「ジョンさん、ジョンさん」とみんなにからかわれていました。鹿の糞を踏んづけたり、小さな栗のイガを拾ったり能勢の山の自然を満喫しました。
ここまで下ればあとはもう少しです
鬼のほうが、ずーっとずーっと かわいく見えるのはなぜ〜
ゴールの能勢の郷には午後2時10分に到着し、温泉に入って帰ろうと合羽を脱ぎかけたら、スタッフが「混雑していて1時間待ちになります」と言われてしまいました。くろねこさんとごどちゃんはホームグランドのため1時間待って入浴をすることとなり、私達遠方組は入浴せずに帰ることにし、能勢の里で解散となりました。
少し離れたバス停まで、雨の中を移動しなければなりません。停車中のバスを見つけて、ベガさんが「姫〜!バス停めててね」と言われたので、危険な雨の下り道を必死に走り、出発しかけていた阪急バスの前にまわり「待ってっ〜!乗せてっ〜!停めてっ〜!」とやっとの事で停まってもらいました。山下駅前で屋久島行きの荷物を準備してきたミマっちとベガさんのリュックをジョンが点検し「合格!」と言うことになり、阪急組、JR組と、それぞれ家路に別れを告げることとなりました。自宅に帰り、くろねこさんに温泉に1時間待ちで温泉に入れたのか、赤バスに間に合ったのか尋ねましたら、愉快なメッセージをいただきましたのでご披露させていただきます。

くろねこさんからお便り着いた
『ジョンさん姫さん、皆さん ようこそ我がテリトリーへでした! ごどちゃん・わたしたちには何だか何時も心やすらぎをもらえる“里山能勢”です。 またおいでくださいませ。ポチさんは?と、少し気がかりでしたが、よかったぁご参加うれしかったです!
きょうの雨も、どうと言うこともないね。それなりに楽しく受け入れています。姫さんの励まし受けてよ〜しまた歩くぞ、と、来週高島へ気分盛り上げてます!
“本日の能勢温泉” なんとなんと「どうゆうこっちゃ!」 待ち時間無しのがら空きすきすきゆったりじゃんかぁ!! ぜんぜん混んどりゃせ〜〜ん ごどちゃんと二人で満足ぅぬくぬくサッパリしてしまいましたわ。 姫さんみなさんゴメ〜ン 時間どうり楽々“赤バス”帰宅となりました。玄関先で、いらんことゆうたスタッフのねえさん”おしおき覚悟したまえ!”です。早々とさよならしてしまった姫さんたちに、今も未練のこしてわたし残念がってますです。ではまた、お会いする日をたのしみにしてます。』

一郎ちゃんからお便り着いた
剣尾山はきつい上りが無く、また行程もさほど長くなく、今まで参加した中では一番楽な登山でした。ただ途中から雨になりカッパを着ましたが、ズボンの裾のジッパーを開けずに履こうとして悪戦苦闘しました。
今までの経験では登山靴を履く前からカッパを履いていたので特に履くのに苦労しなかったですが、登山途中で履くのは結構難しい事が判って良かったです。
帰りは能勢口でチョット一杯できなくて残念でした。代わりに天五の「春駒」で大阪で一番安くて美味しい握り寿司をたらふく食べました。
たこ、いか、あじ、はまち、あわび、さざえ、しゃこ、とびこ(各2貫)、しそ巻き、ビール大瓶1本、酒2合で締めていくらだったでしょうか。プラスマイナス百円以内でしたら、一度ご馳走しましょう。

◆合羽を短時間のうちに着用するのは練習が必要です。山で天候の急変時には体を濡らさないようにすばやく着用することが大切です。
 ビニール袋を靴の上から履き、靴の汚れが合羽につかないようにしてから合羽のズボンを履くようにすると良いでしょう。

トラ吉衛門さんへ
トラ吉衛門さんが近々、大山登山に行くと言うことで、みんなが寄って集って「登山指導?」をする羽目になりました。(ゴメンネ)聞くところによると初めて合羽を着たとのことで、スパッツの付け方、合羽の洗濯の仕方、防水の仕方と乳母達がうるさいこと・・・・。60gのリュックも拝見しました。(じつは50gだって。でも大柄だから背中にフィットしていましたよ)
◆12kgのザックを背負った感じはいかがでしたか。慣れてきたら水を入れてウエイト調整してみてください。ある程度ウエイトをかけて歩くと良い歩き方ができるようになります。軽いザックだと跳ねて歩くような感じになりますので、今のうちからゆったりとしたステップを刻むように心がけてください
◆スパッツは合羽の上からつける場合と合羽の下につける場合があります。高価な合羽を保護するために上からつける人がほとんどのようですが、 土砂降りのときや膝を高く上げての歩行が長時間続くときは靴の中に雨が入ることもあります。
 中にしておくと雨が靴の中に入ることは少ないのですが合羽を汚したり破いたりすることもあります。アイゼン装着時は外にするほうが良いでしょう
文:美智子姫00000