「久々の地獄谷はオッコラショ!ドッコイショの連発〜!」

2009年6月に夏山トレーニングで芦屋を訪れてから、例会としては久々に芦屋川に降り立ちました。忘れるほど遠い昔の様です。つい2日前にイノシシ襲撃事件があり、コースを変更しなければならないかもと、参加者が揃うのを待ち、相談することとなりました。水量が多いだの、道が荒れてるだのでコース変更はありましたが、イノシシ談義は初めてのことでした。しかし今までに地獄谷の中でイノシシと出会ったことはなく予定通り実施しようと言うことになりました。
今日のコースは「高座の滝〜地獄谷〜A懸岩〜ピラーロック〜風吹岩を経て横池〜打越山〜八幡谷、阪急岡本駅」ゴールです。
午前8時30分、ミーティング後、阪急芦屋川を出発しましたが、駅前広場は平日だからなのか、イノシシ事件があったからなのか人影はありません。城山の分岐あたりで高座の滝に向かうパトカーを見ました「きっとイノシシの巡回パトロールやで」そのパトカーも滝の茶屋手前で迂回していました。今日は平穏でありますように!
地獄谷入り口でヘルメットとスワミベルトを着用し、参加メンバーが常念岳メンバーと同じことから「じゃあ常念岳トレーニングも兼ねて気合いを入れて行こう」と言うことになりました。ミマッチが地獄谷は体力的に不安があるため、中央稜コースを希望しましたが、一人ではイノシシにおそわれる危険もありロープをかけてみんなと同じコースを行くことにしました。リーダーの一言一言に、うなづきながら最初はおっかなびっくりでしたが、すぐ笑い声も聞こえるほどになりました。
地獄谷の水量は少なく、乾燥しきった大木が倒れて根をむき出しにしていました。葉は緑色を保っていますので、つい最近倒れたのでしょうか。一雨欲しい状態です。「ヨッコラショ!アッ!ドッコイショ」誰とは言わず、思わずかけ声無しでは登れない様子にみんな笑ってごまかしながら、それでも途中からはスムーズに滝をのぼることができました。「やっぱり、ここへは2ケ月に1回は来ないといかんなぁ。腕が鈍ってるわ〜」時間もタツプリあることから大目の休憩をとりながらA懸岩を目指します。
「久々の地獄谷はオッコラショ!ドッコイショの連発〜!」
まもなくA懸岩という所で、前を歩く仲間の声がして、イノシシが出たことを知らされました。
私とオリオンさんは少し後ろから歩いていましたので大きな岩の上でイノシシと出くわす形になってしまいました。
1頭の大きなイノシシでジョンが
「後ろの人の方が美味しいで〜」
とイノシシに言ったものですからたまりません。まるで人間の言葉がわかるみたいに私とオリオンさんを、にらんでいます。大きな岩を下りたいイノシシと、その岩を登りたい私達との睨み合いが始まりました。目をそらすな、走るなと言われていましたので必死に睨めっこは続きます。その時イノシシが2、3歩後ずさりをしました。その瞬間、助走をつけたイノシシは突進してくるではありませんか!こわっ!
幸いに大きな岩の上でイノシシと交差することができました。鼻を大きく広げにらまれると身動きできなくなるのがよくわかりました。
冷静で、走らなかったことで難を逃れました。
A懸岩で、しばし休憩をしていると若いカップルが通過をして行きましたがA懸岩の左側を通過していきましたので「あ〜道を間違ってる〜」と思いながらも私達は、ピラーロックへ向けて秋風を身体いっぱいに受け快適に歩くことができました。「いま何時?」「11時40分で〜す」じゃあ昼ご飯にしようと言うことになりピラーロックの頂上でお弁当を広げました。A懸岩で道間違いしたカップルも軌道修正し、私達の前を通過しました。「ランチタイムですか?」何か、ちょっと不思議な質問のため、再度時計を見ると10時40分で、1時間もミスタイムをしており朝食でもなく昼食でもない不思議なランチタイムでした。
B懸尾根は久しぶりです 大阪の町まで綺麗に見えました
よっこらショット どっこいしょっと
風吹き岩(447b)にはイノシシはいませんでしたが「ヤカラ爺」がいてイノシシの話
を延々としています。「儂の事をイノシシが知っていて儂には絶対に手を出さず襲わない」とかなんとか、うるさく話しかけてくるので休憩も、そこそこにその場を立ち去りました。打越山コースに向けて歩く途中の横池の水面には、美しい蓮の花が咲いていました。白、濃いピンク、黄色と、思わずため息が出るほどの美しさに、しばし見とれました。

今日は時間に余裕もあることから打越山(481.6b)に登ろうと言うことになり標識に従い登るのですが、なかなか目指す頂上には到着しません。「あともう少しやなぁ」と3度位おなじことを言いだしましたので、みんな疲れてきたなぁと感じずにはおれませんでした。頂上の見通しは悪く、三角点もありませんでした。途中に猿の腰掛けが多く見られ、「猿が腰掛けるんやったら、ほんなら私も腰かけて見ようっと」と猿の腰掛けに腰をかけたりして楽しみました。
ピラーロックで一休み
「次の休憩でちょっと薬飲むわ」と、ジョンがアミノバイタルとロキソニン、ツムラ68を飲む様子を淳ちゃんが見て「ジョンさんでも薬飲むことあるんやね」「これを飲むと次の日の足の回復が違うんですわ。常念岳の様に連泊するときは飲むと楽でっせ〜」そんな会話の後ろで「アッ!」と言う声が聞こえ、登山道の下にペッドボトルの栓を落とした様子です。手をさしのべると拾えることから寝そべって取っていると「アッ!」次は帽子がはるか下へコロコロと落ちてしまいました。「百円のペットポトル用栓を拾うのに2千円の帽子を落としたらシャレにならんわなぁ」と道無き道を下り、やっと拾うことができました。
 「あれが頂上かなー」「あれが頂上かなー」「あれが頂上かなー」何回言った
八幡谷を下っていると、なつかしいカヅラの花が咲いていました。正式学名はわかりませんが子供の頃、薪を拾いに行き、縄などがない場合は、このカヅラを利用して薪をひとくくりにしたものです。山を歩いていると、なつかしい記憶が蘇ります。しばらく下りばかりの道を歩き、岡本八幡神社に立ち寄りお参りを済ませ、ゴールの阪急岡本駅で、この夏最後のかき氷を食べることにしました。時間は午後3時です。
常念岳での再会を約束し、阪急組とJR組に別れ帰路につくことにしました。常念岳から戻ると、次は屋久島トレーニング行こうね!

(参考)
暑い夏はカチンカチンに凍ったお茶も、すぐ溶けていましたが15日の地獄谷では解凍できずに飲みたいときに溶けずで困りました。今からは半分凍らせて持ち歩くのが良さそうです。

カキ氷
GPSデータ
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文:美智子姫00000 写真・GPSデータ提供:鹿島秀元