高島トレイル |
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大阪ダイヤモンドトレイル、京都トレイル、六甲山全山縦走と制覇したら、もう高島トレイルに行くしかありません。観光協会は「ようこそ高島トレイルへ」と銘打ってはいるものの交通の便が悪く、バスのアクセスも非常に悪いです。秋には高島トレイル利用客用として日曜日のみバス運行予定があるらしいですが1日1便でその時間に乗り遅れたら大変です。そんなこんなで「タクシーをご利用下さい」とのこと。そんな秘境に我々は足を踏み込もうとしています。記念の第一歩は6月13日。日曜日。天気は限りなく鉛色。孫の零ちっちと作ったテルテル坊主の効果も薄く、小雨の降る中ではありましたが、高島トレイル第1回がスタート致しました。 ツアーに乗っかって行く場合、現地集合JR湖西線近江高島駅集合、交通費は別にかかり、8500円の参加料が必要でかなり高額な出費となってしまいます。高島トレイルは、その尾根に取り付くためには、どうしても車が必要となり、下山ポイントに1台デポし、もう1台でスタート地点からスタートし、終了後スタート地の車を回収するという方法がベストだろうと考え実行します。ポチが「人数すくなかったら1台で行けるやろ?」といいますが参加者が2名であっても車は2台必要になるのです。2回目、3回目からの参加も大いに歓迎ですので、ふるってご参加下さい。記念の第一回目に一人でも多くと、個別にお誘いメールやら電話をしましたが皆さんそれぞれにご予定があるようで8人でスタートすることとなりました。オリオン号は阪急・石橋駅で参加者を乗せ、四万十号もまた此花を出発し、道の駅「藤樹の里 あどがわ」 で合流しました。 |
滋賀・福井の県境に到着 | 国境スキー場がスタートです | 僅かなスペースに車を止めて | いよいよ出発です |
ここが高島トレイルの北側のスタート地点です。 | |||
スタート地点の国境(くにざかい)と言うところは福井県と滋賀県の国境にあたるための命名らしく、スキー場「ポイント0」からスタートの場所に到着すると、先客の彦根から来たと言う男性4人組がいて、もうすでに黒河峠に車をデポして来たと、今から登る高島トレイルに期待をしている様子が伺えました。彦根の方達が「車を駐車するところがありませんよ。よかったら私達の車の横に停めますか?」と、わざわざ駐車スペースを作って譲ってくれました。道中、フロントガラスを叩いていた雨粒も私達が出発する頃には止み、私達の車も1台は黒河峠にデポに出発。戻ってくる車を待つこと40分。午前10時にスタートとなりました。(こりぁ2台の車はいるわなぁ) マキノの愛発越から今津を経て朽木の三国岳に至る80qに及ぶ中央分水嶺のトレイルで、京の都に近い事もあり“若狭越”と呼ばれる12の古道が分水嶺を越えています。 これを12回に分けて楽しもうと言う計画です。1601年、徳川幕府の宿駅制度化により、東海道に53の宿場が設けられました。古代三関として「伊勢鈴鹿の関」「越前の愛発の関」「美濃の不破の関」が有名ですが高島トレイルの北側のスタート点は「越前の愛発の関」にあたります。お江戸日本橋を出発し、京都三条大橋までの間に宿場と関所がおかれ治安を守ったといわれています(悪代官もいたそうな)愛発の地は、若狭・近江・越前のちょうど結節点にあたり、現在でも交通の要所として大いに賑わっている様子です。 |
午前10時、いざ出発と言うことになり、みんなくろねこ隊長の後に続き、いきなりのスキー場の滑走路は、きつ〜い!上り坂。ウオーミングアップの歩く距離もなく、山登りで一番嫌なパターンです。高島トレイルの黄色いリボンの道標と地図を頼りに稜線に向けて歩きはじめました。ピンクの山空木や白の空木などが咲き乱れ、トツプを歩くくろねこ隊長が立ち止まりながらみんなに花の説明をしてくださいました。琵琶湖を眼下に眺めながら、美しいブナ林の中を出たり入ったり、また原子力発電の電波塔が立ち並ぶ中、(電波塔管理道という名前まで付いているくらいです)乗鞍岳(865.2b)の三角点を踏み、途中で降り始めた小降りの雨の対応の合羽を身につけ、「マイナスイオンいっぱい〜」とみんなで強がりを言いながら、楽しい高島トレイルの幕開けとなりました(結果的には太陽が照らずで「へばり」なし) |
高島トレイルには12の名山と、12の峠があります。 |
●12の名山 @乗鞍岳865.2m、A三国山876.3m、B赤坂山823.8m、C大谷山813.9m、D大御影山 950.1mE三重嶽974.1m、F武奈ケ嶽865m、G二の谷山608.2m、 H行者山586m、I駒ガ岳780.1mJ百里ガ岳931.3m、K三国岳 959m |
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●12の峠 @愛発越、A黒河峠、B粟柄越、C抜土、D近江坂、E水坂峠F椋川小原越、G駒ヶ越、H池河内越、I木地山峠、J根来坂、Kナベクボ峠 |
小雨は降っているもののブナの林は私達にやさしく、大きな樹木が雨避けカーテンとなり、昼食も雨を気にすることなく美味しくたべることができました。自然ってありがたいよねといいながらも電波塔あたりを通過するときは強風が吹き帽子を飛ばされる人もいましたが「南八ヶ岳の根石岳の風にくらべたらへっちゃら〜へっちゃら〜」とたくましい言葉を発しながら強風を避けるために木立の中に急ぎました。天気がよければ琵琶湖や若狭湾など見えるのかなぁと、それだけは残念に思いましたが、価値のあるコースにみんな大満足でした。ゴールの黒河峠がもうすぐだよと言わんばかりに私達の前に大きな蛙が飛び出てきて、くろねこ隊長が「カエルだよ」と教えてくれました。カメラに収まる蛙はモデルの様に足も手を伸ばしポーズを取っているように見受けられました。………………………………↓ |
急に林道が見えゴールが近づいたことを知らせてくれました。「記念写真を撮ろう」とみんな次回の登山口の前に並びました。完走した笑顔いっぱいです。トイレの横に1台の車を発見しました。オリオン号です。本来なら、まだ更に1時間ほど林道歩きをしなければならないのですが、みんなの疲労度を計算して、こんなに近くに駐車してくれていたのです。オリオン号がベンツに見えました。次回に駐車するときは滋賀県森林管理署に許可を取って駐車させていただくことにしたいと思います。 |
乗鞍岳の山頂にて…またまたやっとるね。 | |
雨に濡れた合羽や、きったな〜い登山靴で車の中を汚さないように細心の注意をし、デポしておいた車に全員乗り、スタート地点に駐車していた車の回収に行きました。ゴール時間が午後2時過ぎと早いことから、「マキノ高原さらさ」で温泉に入ろうと言うことになり、雨に濡れた体を温めてオリオン号と四万十号は「マキノ高原さらさ」で解散となりました。「お風呂の用意をお願いします」と前日にみなさんに連絡をいれましたが、第2回目は「マキノ高原さらさ」がゴールのため改めて連絡は致しませんが、お風呂の用意をお願いしますね。但し、時間が遅ければ入浴できない場合もありますのでご了承のほど。 |
ここで高島とレイル@愛発越〜黒河峠は終わりです。 |
「高島トレイル」のファンファーレは鳴りました。
第2回目の「黒河峠から赤坂山、寒風」は、これまた最高のコースです。次回もぜひご参加よろしく!2回目が初参加の方、大歓迎します。 (ここだけの話、次回の黒河峠から赤坂山、寒風のコースが一番最高なんだそうですよ。!) ゆっくり、無理せず、バスに乗り遅れる心配はないのですから楽しく行きましょう。 |
次回 高島トレイル2 黒河峠〜寒風はここから始まります。 |
(おまけ) 雨で濡れてた下り道でスーッと音もなく、尻餅を付くでなく、座るように片足を滑らせた人がいます。知っているのは姫の後ろを歩いていたミマッちとオリオンさんだけでした。華麗な滑りでした〜ハッハッハッ (ジョンはアンカーでしたがよそ見してたのか気が付かず) |
GPSデータ | |||
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GPSデータ |
文:久田美智子 | 写真:GPSデータ 鹿島秀元 |