2010.03.28

3月28日(日曜日)阪急東向日駅前を発車する、午前9時21分発の「善峰寺行き」のバスに乗り込みました。お天気は限りなく怪しい曇り空です。ゴールまで降らないで!とテルテル坊主にお願いをして家を出ました。下見で驚いたことは阪急東向日駅に到着したバスは、すでに座席は埋まり、立っている人が沢山いました。これはJR向日駅からのバスが発車するために、JRを利用する乗客で満席となってしまっているのです。事前にホームページでお知らせしていましたので、JRを利用する人もいました。私達も阪神淀川駅から梅田に出て、JRを利用することにしました。ところが今日はガラ空きで阪急東向日を利用した人達も全員座って終点の善峰寺まで乗ることができました。ラッキー!出発前に靖ちゃんから「風邪ひいたので休むよ〜」の連絡をもらいました。お大事に〜。下見の時にドロンコ道の悪路に困ってしまいましたのでスパッツが、すぐ装着できるようにリュックの上に仕舞い、号令ひとつですぐ出せるようにしておきました。(結果としては、ほんの何人かがズボンをドロドロに汚していましたが、機械が洗濯をするので平気だそうですよ!)
ポンポン山は、正式の名前を「加茂勢山」と言い、京都府京都市西京区と大阪府高槻市の境界に位置する標高678.7mの山で、西京区及び高槻市の最高峰であります。名前の由来は、頂上近くで、足踏みするとポンポンと鳴った事から、ポンポン山と名前が付いたそうです。ポンポンと鳴る理由は、頂上の真下に空洞が有って、足踏みすると空洞の空気が振動して、ポンポンと鳴るのだそうです。私も下見の時に実験してみましたが成果なしでした。(笑)懲りることなく今日も仲間を引き込み飛んでみたいと思います。
善峰寺には、樹齢約600年の五葉松があり、幹が横に這うように伸びていることから「遊龍松」という有名な松がありますが拝観料が必要です。全長54bあったのですが、松食い虫の被害により平成6年15mあまり切断されたそうです。 当日、入るかどうかを参加者の皆様に尋ねましたが「通過っ!」となりました。今日のトップは「淳ちゃん」にお願いし出発することにしました。ポンポン山へはコースが短い釈迦岳コースと、回り道の杉谷コースがあり、下見をした時、釈迦岳コースには団体登山者50人ほどが数珠繋ぎになっていたため「杉谷コース」を選びました。
善峰寺の多宝塔と遊龍の松 善峰寺を遥拝 安全登山を祈願
今日は私達の他に誰も登山者はいないためトップの淳ちゃんとリーダーが相談をされて釈迦岳コースを選ぶことにしました。このコースの方が長いアスファルトを歩くことなく、すぐに山道に入れて快適コースなのです。細い登山道を足を踏み外さないように登りながら善峰寺の「遊龍松」を何とか覗き見ようとしますが歩きながらの見学は危険のため、少し回り道をして善峰寺展望台までいきました。何と、何とここからは樹齢600年の五葉松がハッキリと見ることができました。
全貌を見るには境内の中よりここの方がいいかも〜(本当よ!)
急な登り道を50分ほど登ると杉の植樹をしている稜線にでました。「釈迦岳にとう〜ちゃ〜く」と上から叫ぶとみんなの足がとても元気になりました。でも釈迦岳はあと少し登らないといけないのです。みんなに元気を出してもらおうと思ってちょっとイタズラをしました。(ごめんなさい)10分間の休憩は汗をかいた体が冷えて長すぎるし、5分間の休憩は短いしということで7分間休憩をとることにしました。ポチには座らないで立ったままの休憩を試みるように命じました(この方が次の一歩が出しやすいらしくポチを使って只今、実験中)
休憩を終え釈迦岳山頂(631.4b)はアッと言う間に到着しました。
時間は11時14分、この分だとポンポン山頂上でお昼をたべることができそうです。
←善峰寺
淳ちゃんのリードが良いため、11時45分にはポンポン山に到着しました。すでにお昼を食べていた女性が「みんな、上手いこと12時に合わせて登ってくるねぇ」と褒めて頂きました。ポンポン山の由来を試すため、弁当を食べる前にみんなでポンポンと跳ねてみることにしました。近くにいたご婦人達にも「一緒にいかがですか?」と誘うと「もう私達はやってみました」だって。みんな思うことは一緒だねぇ。

食後に地図読みの勉強をするため、くろねこさんやうららちゃんの持参していた国土地理院の地図を大きく広げ地図に慣れることにしました。(チンプンカンプン〜どうも私は飲み込みが悪く苦手の様です)地図の勉強を終え12時30分本山寺に向けて午後のスタートとなりました。しばらく下ると「高槻の古木」に到着です。古木の中は空洞かも知れないと思えるほど古く、鎌倉の大銀杏の木の様にならなければいいのにと思ってしまいました。
釈迦岳の頂上で ポンポン山の頂上
ここら辺に来て、雨がポツポツパサパサと木立の葉を叩きます。足早に1時間ほどかけて下山すると、本山寺に到着です。ここにはきれいなトイレがあり利用させて頂きました。合羽を着る者、傘を出す者とそれぞれが雨対策をしましたが、ほんのわずかの時間で太陽のお目見えとなりました。本山寺の鳥居には不思議な12本の樒「勧請掛」がぶら下がっていました。往古よりこの注連縄の12筋の長短を持って、翌年の社会情勢、農作物の出来映え、物価の高低を暗示するというものです。更に1時間下山すると神峰山寺到着。神峰山寺の山門にも同じ勧請掛がぶら下がっていました。神峰山寺の開創は役行者と伝えられており、本尊は毘沙門天だそうです。リュックを置いて、お参りに行く人もあり最後の長めの休憩をとりました。

今日のコースからは外れていますが「福寿草」の自生地があるそうです。しかし、心無いハイカー達の盗採を防ぐため場所は明確にされていません。福寿草が自生しているあたりにはロープが張ってあり、入口では監視委員が数名いて、書類に住所、名前を書いてから入るのだそうです。

本山寺や神峰山寺の不思議な勧請掛を振り返りながら、バス停までの道をクールダウンしながら移動し何と、わずか3分待ちにしてJR高槻駅行きのバスに乗ることができました。午後2時42分にはミーティングを終え、阪急組とJR組に別れて解散となりました。
今日は淳ちゃんに「トツプの孤独」を味わってもらいました。後ろで楽しく会話する声に参加することもなく、登山道上の危険を後続者に伝達し、速度を調整し、休憩時間を把握する神経のいる役割を見事成し遂げて下さいました。ご苦労様でした。

ポンポン山頂上は「携帯電話通話は不可能地域」でした
「勧請掛の意味」
勧請掛の意味について解説すると、勧請掛の綱は神社拝殿や正月の門飾りの七五三縄(シメ縄)と同じ三本撚りであって神仏混淆の跡が見える。また掛け物の数が12本であるのは薬師如来の12神将を示している。又、竹冊と縄にて表される格子状の形はドーマンといって魔除け、厄除けである。更に、最下にある十字に重ねた樒(しきび)の束は、薬師如来の衆生の病苦を救い、無明の病疫を癒すという12の大誓願を示しています。
ママレード
「くろねこ邸の庭先に種を蒔き、芽を出し、大きくなったミカンの木に、やがて大きな実をつけ、収穫することができました。そして皮を剥き、実と種とを選り分けてコトコトと鍋を相手になが〜いお話を続けながらママレードの完成となりました。参加者のみんなに真心のこもった贈り物をいただき感謝しています。ありがとう。ごちそうさまでした。」

文:久田美智子 写真:ジョン

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