今回は樹氷を求めて金剛山を登山します。この山は一昨年、ダイヤモンドトレイルで通過をした山です。 |
2月14日、富田林駅8時20分のバスを待つ列が膨れあがり、後から来たおばさんが前に並ぶ連れのおばさんに「バスの席取っててね」と囁いているのを耳にしました。「席を取る?あなた達登山のマナーを知らないの!来た人順に座ればいいいのです。席取りは朝青龍だけでいいのです〜!」怒りの中にもジョークと柔らかさを醸しだし登山マナーを説きました。ウオーカーに毛が生えた様な出で立ちなので無理もないかも知れませんが、あれほどの団体ならバス1台チャーターできます(貸し切りで一人540円掛ける人数分で交渉出来るはず)おかげで多くの積み残し客を出し臨時便の手配となりました。その中に一郎ちゃんの姿があります。ガラス越しではありましたが「乗って〜!乗って!」のアイコンタクトが通じて参加者全員定期バスに乗ることができました。 |
大阪で一番高い山は「金剛山」.と思っておられる方も多いと思いますが、実は「金剛山」は奈良の山です。奈良県御所市と大阪府南河内郡千早赤阪村との境目辺りにある山です。資料によると、かつては高間山・高天山や葛城嶺とも呼ばれていたそうです。標高1125b。 正確な山頂は葛木岳といい、御所市の葛木神社の本殿の裏山にあり、立ち入ることはできませんが、何と言っても金剛山は大阪人の憩いの山なのです。(奈良の方ごめんなさい) |
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行き先は終点の「水越峠」.。多くの団体客はひとつ手前の葛城山登山口バス停で下車したため、残るは、やまたびメンバーだけとなりました。終点の水越峠でミーティングとストレッチを終え、トップを姫が担当することになりました。 「ダイトレで通ったよね」と言いましたが、みんなもうすっかり忘れているみたいです。 今日は業務用無線をレンタルしていてテストをしながら登ることとなりました。「感度良好〜」鮮明に無線から声が届いてきます。 |
「金剛の水」で衣類調整の休憩をとることにしました。金剛の水飲み場にはコップが置かれてあり、冷たくてまろやかな水が流れています。「水割りを飲みたくなる様な味」と早くも夕方モードの人もいます。金剛の水で休憩をとったあとは、小さな橋を渡り東屋の横を通過し、いよいよ杉木立の中を登ることになります。足下には雪はなくアイゼンの出番はありません。ところどころに霜柱が張っていてザクッザクッとメロディを奏で冬の道に季節感をたっぷりと味わうことができました。私達の前を、雨も降らんのにリュックに雨カバーを装着し、腰にはナタをつけた大男2人がきつい階段を嫌って道無き道を平気で登っていきます。こんな登山者がいるから山が破壊されて行くのです。ジョンは距離を離して無線の電波テストをするために少し先を登っています。 | |||
「姫〜感度ありますか〜?」 「感度良好です。今私達は、道無き道を歩いたりせず、長い階段の道を、環境破壊のない登山をしていま〜す!」 「それは非常に良い事です。頑張ってくださ〜い」 |
長くてきつい階段を登り切ると稜線に出て、大和三山をくっきりと見ることができます。 通称「心臓破りの丘」を登り切ると景色が一変しました。「ウワーッ!樹氷が見えます!早く!早く!」みんなを急がせて美しい樹氷と対面です。 |
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森林浴の森100選に選ばれている金剛山の冬の風物詩といえば“樹氷”です。 「♪樹氷 樹氷 思いでは帰らない♪」「それは霧氷やろ」くだらんジョークが飛び交います。 勿論記念写真も撮りました。 |
空からはポロポロと氷の固まりが落ちてきます。温度が上がりブナの木に付いた樹氷が溶けて落ちているのです。地面には氷の結晶がじゅうたんのように敷き詰められていてとても美しいです。雪とはまた別の感動があります。 最後の急な登りを頑張ると葛木岳(1125b)と葛木神社にでます。 |
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ここには夫婦の愛の深さを神殿前に書いてありました。 | |||
20代の夫婦は愛で 30代の夫婦は努力で 40代の夫婦は我慢で 50代の夫婦は諦めで 60代の夫婦は信頼で 70代の夫婦は感謝で 80代は一心同体で そしてそれからは空気のようなふれ愛で |
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11時25分、お昼ご飯は葛木神社の広場でテーブルや椅子を利用して食べましたが、まあ何と、ラッシュで人、人、人でごったがえしています。小さな子供達の団体、大人の団体、、学生の団体、家族連れと比良山には無い光景です。お昼の歌は今回はジョンが掲載を忘れていましたが、忘れていなくても歌う場所がないほどでした。(まっ1回くらい、いいか!) |
午後からのトツプは金剛山に詳しいサスケ先生にバトンタッチをして、下りばかりの道ではありましたが、これもまたきつい階段を下りていきました。途中でシジュウガラの餌場を発見し、サスケ先生がご馳走を餌場に置きましたが、残念ながら待てども飛んでくることはありませんでした。 | |||
午後から歩き出して、1時間ほどで民家が見えてきました。バス停の手前でサスケ先生に大きな太鼓饅頭を買っていただき、全員ご馳走になりました。おいしかったです。ごちそうさまでした。ここには有名な豆腐屋さんがあり、みんなが夕食用に買い込みました。おカラもおまけに頂いた様でした。(こだわりの豆腐であっても味音痴のポチなので姫は購入せずでした) | |||
途中から乗り込んだバスは大変混み合っていましたが、何とか辛抱をして、やっと富田林駅到着。午後2時ミーティングを済ませ、琵琶湖スノーシューの約束をして解散となりました。アイゼンは使わずじまいでした。 |
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(おまけ) ジョンも一緒に午後4時には自宅に戻り、夕食にはまだ早いため、プラレールの組み立てをすることにしました。どうしても完成できず大人3人が、ああだのこうだのと悩み続けて何とか、やっと完成させることができました。前日に午前1時の就寝で午前5時の起床と老体にムチ打っているわりには元気な自分に驚いています。 |
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文:久田美智子 |
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