「なめたらいかんぜよ箕面のお山!なめたらいかんぜよ 『やまたび倶楽部』 のコース!」

平成22年1月17日やまたび倶楽部2010年の幕開けです。
箕面駅でバスを待つ間、お互い新年の挨拶を交わしました「今年もよろしく!」
「今年も元気で大地を踏めます様に!」これは、みんなの共通の願いです。9時15分発のバスに揺られ「外院」のバス停で降り、近くの空き駐車場を利用して、コース説明、ストレッチを済ませました。そして今日は常々私が実施したかった「緊急時の荷物の配分」のトレーニングを実施することにしました。丁度、リーダーが手術後間もないとあって共通装備を配分するチャンスです。リーダーの荷物のうち、「共通装備」を全員に分けてゴールまで分担する事にしました。分担をするには既に荷詰めトレーニングで学んだ「小さくパック詰め」をする必要があります。リーダーは共通装備を抜いたリュックを背負って歩いてもらうことにしました。
 
「勝尾寺旧境内牋示八天石蔵」長ったらしい名前のついた外院尾根を登っていきました。町石は古くて解読不能なものばかりですが、いにしえには大切な道標であつたに違い有りません。いきなり池に通じる急な坂を登ることにしました。なだらかな道もありましたが寒さをけっ飛ばし、気合いを入れるには充分な坂道です。今日は姫がトップを歩きます。

ほとんど上り坂ばかりの道の、新年にふさわしい「歩き初め」は、最近では珍しい陽気でポカポカと太陽を浴びながら、「やまたび日和だねぇ」と少し汗ばみながら、正月のご馳走で少したるんだ肉体を重く引きづりながら(えっ?私だけなの?)休憩地点に到着しました。枯れ葉の中からどんぐりの帽子を見つけました。春を待つ新芽達は落ち葉のベットに包まれて眠っているように見えました。まだ起こさんとこっ!。
休憩の後、しばらく歩くと、勝尾寺で突く鐘の音と読経の声が聞こえてきました。もうはや勝尾寺なのです。道の両端には小石が美しく並べてあり階段の下を見ると自動車道が見えてきました。勝尾寺に到着です。午前11時00分。拝観料400円を支払えば勝尾寺に参拝できますがみんな正門の前から手を合わせて通過〜。(勝負事の願いを聞いてくれるそうですよ)。

勝尾寺は西国第二十三番、應頂山 勝尾寺(おうちょうざん かつおうじ)が正式名称です。本尊には十一面千手観世音菩薩が祀られております。双子の兄弟、藤原善仲と善算が727年に庵を結び修行しているとき、一人の修行者に出会いました。この修行者は光仁天皇の皇子、開成皇子であったといいます。兄弟は般若経の書写を開成皇子に託し、相次いで世を去り、開成皇子は775年に書写を完成し、堂を建てて経を納め、十一面千手観世音菩薩を安置し、この寺を『弥勒寺』と命名したとされている。その後、行巡上人の代に、清和天皇の病気治癒の祈祷を行い、天皇の病が癒えたことから、寺の法力が王に勝ったということで、天皇が『弥勒寺』を『勝王寺』に改名したという。しかし、寺側はあまりにも畏れ多いとして、『王』を『尾』に変え『勝尾寺』としたと伝えられています。これから行く途中に、開成皇子のお墓があります。

勝尾寺を巻くように下っていくと園地の森という野外活動センターがあります。少し早い時間ではありますが昼食タイムとなりました。温かくて最高の「芝生レストラン」で昼食を終えた後は、ワンポイントレッスン「チャリ袋を使った手の吊り方」と「三角巾を使った捻挫の処置」を勉強しました。脱臼体験者の私が患者となり(そうだと思った〜生々しいよね。)聞くだけでなくて積極的に反復していくことが大切だと痛感しました。昼食の歌は「たきび」と「冬景色」です。季節に合った、場所に合った歌を探しますので、今年もよろしくおつき合い下さいね。
途中、腕章を巻いた山岳会らしき集団に出合いました。道の両端をいっぱい使い通路をも阻み、食事をしていました。私達の姿を見て「あっすみません。弁当食べるのなら場所を譲りますよ」と長老がトップを歩く私に言いましたので「場所を譲らなくても結構ですが通路は空けてください」と言い残し、思わず証拠写真を撮ってもらいました。(写真赤枠)
その集団の前を通過してモニュメントのある場所で休憩していると、その集団が昼食を終えて降りてきました。私達は片側に通路を充分あけて休憩していたのがわかってくれたのでしょうか。
サスケ先生曰く「そんなことがわかるくらいなら、あんな休憩の仕方はしないよ」ほんと。その通りです。
午後からは東海自然歩道を尾根づたいに歩き箕面隧道を抜け、箕面川沿いに箕面大滝を目指します。「箕面山のサル生息地」を私達人間が歩かせてもらいます。過日見かけた怪我を負ったサルと出会えるのでしょうか。道路の向こう側にサルを見かけました。サルに見とれていると列から随分遅れていることに気が付き小走りでやっと追いつきました。このコースも登山道以外に無数の道がつき山の形を崩しています。「急がば回れ」で近道をせず自然を守るために指定された登山道を歩きたいものです。今日も急な下りが来たら足が前に進むことを嫌がり困ったものです。

箕面大滝からは、何度が歩いたお馴染みの道で龍安寺を経て箕面スパーガーデンのエレベーター付近でゴールと決めました。ゴールは14時50分で、今から風呂に入り新年会となりましたが朝の段階で100円エレベーターに乗らずスパーガーデンまで歩こうと一致団結していたはずなんですが、目の前にビールの泡がチラチラとし、迷わず100円エレベーターに乗ることにしました。箕面スパーガーデンは私にとって「ウオーク」との出合いの場です。平成10年ドシャブリの箕面ウオークがあったからこそ今の私があると懐かしく思い出すことができました。入浴後はスパーガーデンの3階で新年会となりました。「かんぱ〜い!」ほとんど貸し切り状態で、愛想の悪かった店員さんも沢山の注文に冗談まで言うほどにうち解けてくれました。どうせ働くなら楽しく働いてよね。アドベンチャーさんのアドバイスのおかげで「500円入浴券」を前日に梅田まで買いに行きましたのでみんなに喜んでもらうことができました。また時々こんな飲み会したいよね。
「なめたらいかんぜよ箕面のお山!なめたらいかんぜよやまたび倶楽部のコース」 ほんまきつかったわ〜

文:久田美智子 写真:鹿島秀元

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